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傷の治りを早くして、治りを教えてくれる画期的バンソウコウ登場〜傷が治る速さで人の寿命も決まるかも?!〜


みなさんは、怪我をした時バンソウコウを使われると思います。

私はよく手を怪我するとお世話になっています。

病院で働くとさまざまなバンソウコウを使います。
これをドレッシング材というのですが、血液や滲出液がでているとき、水疱など、皮膚が脆弱な時、摩擦で赤くなり悪化しそう(褥瘡になりそう)なとき、色々な時と場合で、使い分けます。

しかし現場で1番困るのが、
なかなか治らない
そして、どのくらい治ったのか分からない
ということです。

分からないからめくってみると、まだぜんぜん治ってなくて、確認するタイミングが早かった!

など、知識と経験があっても傷の管理はとても難しいのです。

そして、高血圧、糖尿病の人を含めた病気の人は、免疫力も下がるなど、さまざまな要因で傷の治りが遅くなります。

ここで問題です!
傷の治りが遅くなると命にも関わる問題がうまれます!それはなんでしょう?!




ズキズキズキズキ….

ズキズキズキズキ….スキ♡




正解は感染症です!

傷は私たちの中と外をつなぐバリア(皮膚)が壊れている状態です。

そのため、ちょっとした菌が簡単に体内に侵入し感染してしまうのです。

その菌は傷から入り、血液の中に入れば、敗血症といって、全身に菌がまわり死にいたることもあります。

最近芸能人の方が、60歳代の若さで敗血症でなくなられましたね。

特に、子どもやお年寄り、持病のある人は、傷からの感染にはとても注意が必要です!

そして高齢化で寝たきりの方が増える日本では、傷の治りが遅い人たちが今後も増加します。

バンソウコウを貼ったことで、剥がす時に横の皮膚も剥がれた、なんてことは
あってはなりませんが、

どうしても起こる時には起こります。

そして私のいる病棟の心不全患者さんやがんの患者さんには、以下のような足の人が少なくありません。


MSDマニュアル家庭版 むくみ


浮腫(むくみ)が悪化すると、水分が体からもれでて、皮膚がふやふやになったり水疱のような状態になることもあります。

この人たちに傷ができれば致命傷になるのです!



しかし、最近それらを改善するかもしれない画期的なバンソウコウの開発が急ピッチで進められているそうです!



電子バンソウコウ

アメリカのスタンフォード大学の研究員が、傷をより早く治療するための、無線アンテナ、電気刺激装置、感知装置などその他いろいろを保有しているバンソウコウを考案しました。

これはたった100ミクロンの厚さであり、電気刺激で細胞組織の治癒を促進するそう。

創傷治癒の進行状況(インピーダンスと温度)をリアルタイムに把握できるため、傷の治りが悪い場合や感染を確認した場合、バイオセンサーが検出してコンピュータにメッセージを無線伝送します。

これにより、傷口に適切な電気刺激を与え、組織の回復時間や感染が減少します。

このように既存のバンソウコウと異なり、創傷状況を把握して必要であれば治癒する画期的なバンソウコウです。

より多くの実験と開発が必要とされていますが、このバンソウコウが免疫の働きが低下して慢性的な傷に苦しむ人々の役に立つことが期待されています。


とのこと。
傷の治り具合や、感染が見抜きやすくなるなんて素晴らしいですね!

ただ、やはり基準で見ている分、いろいろな誤作動もあると思うのでそこらへんは今後確認ですね!

湯たんぽや、お漏らし等で温度が変わった際に誤作動しないか気になるところです…。

皮膚は人の内部を守るためのバリアです!


バリアを強めるには、健康にいい食事や免疫を高めておく必要があります。

こんな傷くらいと!っと適当な管理をしていると
そこから感染して、あなたも、あなたの家族も大変なことになることも…!?

傷をして赤みや痛み、腫れが持続・悪化するようなら病院へいきましょう。

それは、バリア(皮膚)が壊れて、菌が入っている危険信号かもしれません!


論文 米スタンフォード大学「Wireless, closed-loop, smart bandage with integrated sensors and stimulators for advanced wound care and accelerated healing」


見てくださり、ありがとうございます♡これからもあなたが楽しく、健康的な人生を送れるよう、お手伝いができたらと思います! これからも面白い物語の提供や企画をする予定です!サポート貰えたら嬉しいです^_^