今週の乙女座さんはどうですか
ホロスコープ絵第4弾の絵が完成した。
ふうさんのものだ。
「乙女座きらい!」
と言い続けるふうさん。
「乙女座素敵だよ!」
と言い続けるワタシ。
え!?
なにこの構図。
追いかけっこな2ヶ月だった。
さてさて、絵はどうなっただろうか。
乙女座が強い人は完璧主義で真面目傾向にある。
良いところだと思うが、人によっては窮屈に感じたりするよう。
今回の依頼者ふうさんは自身の太陽星座乙女にコンプレックスを持っていた。
「乙女座が嫌いなんです」
「真面目で嫌な想いをしたから」
「あ、でもワタシのお羊月は陽気なんだ!」
「月でいい!ワタシ!」
嫌いという理由がホロにあらわれ、また、楽しい印も見つけてしまったがゆえ、ふうさんは乙女嫌いとはっきり言えて喜んでいるようにみえた。
「月でいいですよ」
「楽しい月をどう描こうかな」
ふうさんにそう伝え、月の絵で終わらせることもできた。
が、それでいいのか、と自分に問うた。
…だめ。
彼女の太陽星座は乙女。
これ、目を背けられない部分でしょう。
なんのために彼女はこの企画に参加したのだろう。
変わるためだろう。
「ふうさんが乙女嫌いなのは理解したから落とし所をみつけて少しでも寄り添えるようになろうよ」
「乙女…ふうさんが言うほど悪くないよ」
地獄の果までふうさんを追いかけるふうさんにつきあうことにした。
ふうさんとのやりとりは2ヶ月に及んだ。
もう、お互い吠える吠える。
「なんで太陽じゃなくちゃだめなんですか!」
「月でいいって言ってるのに!」
「ほかの人達、楽しそうだよ」
「つらいの…ワタシだけ?」
言う言う、お羊の月が吠えまくってきた。
ワタシは耳栓をした。
「…だめ」
「ふうさん…やっぱ乙女だもん。考え方がもろ乙女だもん」
「認めろ、乙女を」
こっちも頑なである。
そんなではあったが、ある地点でワタシたちは限界突破をした。
「今週の乙女座さんはどうですか」
と、乙女座のみが分離したのだ。
そう。
途中から乙女座がネタに昇格して楽しくなっていったのだ。
「ふうさんは学級委員とラグビー部員が共存してる」
「どっちが強いかわかるでしょ」
「学級委員。乙女学級委員は特に頭が良いので勝ち目はありません〜」
「でも、圧倒的権力&知力に屈しなくてもいい」
「ラグビー部の良さを飛ばせばいいんだよ」
「いいじゃん、こんな乙女がいたって」
「楽しい乙女になればいいじゃん」
「真面目な乙女太陽に頭の回転が速い乙女水星。これに元気で楽しい月お羊がつく。最強だ」
そんなふうな会話になっていったんだ。
屈しろといっているわけではない。
お互いのよいところを認めてともに歩いていけばいいんだよ。
長年乙女座を嫌いと言い続けた人をくるっと変えるのは難しい。
めいおう液どぼどぼで気持ちが少しでも寛解すればワタシ的には万々歳だった。
そんなこんなでなんとか12室までの☆読みは終わった。
ふうさんの場合は絵の制作に入るとき
「絵は乙女でいきます」
「乙女以外ありません」
圧はかけた。
ここは譲らんの。
ふうさん、ここ、ワタシのフィールドだから( ̄ー ̄)ニヤリ。
ワタシの目にうつったふうさん乙女はこんな子だった。
太陽乙女座=真面目で神経質
というのは正直ある。
が、その真面目さはどこからきているのかを考えよう。
みんなが気持ちよく過ごせるように
なんだよね。
乙女座さんが怒るときは、風紀を乱したり、汚いなって思ったときが多いんだ。
ふうさんの月お羊はとても陽気。太陽に反発したくなるのもわからないではない。だからこそ、その明るさを太陽星座にくっつけて輝いてほしかったし、太陽が輝いたらこのスマイルが出ると思ったんだ。
12室乙女太陽が大変だからこそ牡羊の月が登場したのではないかな
とも感じた。
ふうさんの太陽旅ははじまったばかりだ。10天体で仲良くゴールに向かえますように。
ばーーーーーーん!
世界最強美男子ジョングクをペタ。
なんでジョングク?
彼は太陽乙女座である。