寝ぼけまなこ
小洒落たルーチンはない
朝起きて、死を予測する
そういう人もいるのではないか。
いても良いんじゃないか。
実は探してたりしないか、君
しないか
何も明るいことだけが目の前にぶら下がっていなくてもいい。勝者には敗者のおかげを、光には影を忘れてはいけない。別にいらないなら、目を潰しなさい。
朝と言っても、大体、夢も別にいいものでは無い。
ズルズル鉛のように重い蒲団にくるまったまま、近日の寒さが肌に触れる度に暖房代を考えて頭が重くなる。
多分、どうせ今日も生き残る。
冬はチクチクばかりだ。
人の強ばる声も、ナイロンの温かさを自称する裏地も。
一晩、いや、一昨日かもしれない水を飲む。
腹を壊しても、便秘には丁度いいとか、腑抜けた思考を効率と呼んで過ごす。
足場のない床の間を踏んで、明日明日に片付けようと思って丸ごと焼くことになる事を想像する。
カーテンは開けない。
陽の光が良いとかナントカと言っても
痛いのだ。
多分、一色で良い。影とかどうとかじゃなくて、ここは静かで全てが置いてかれればいい。
曇天が隙間から笑っている。
そうだね、やめとこうかな
蝶番が歪んだドアのノブは首をかけるのに向いていない
衣替えした抜け殻たちに見送られながら気を留守番させた