2024年、読んでよかった本「方舟」
今年も残り10日。
あちこちで2024年の総合ランキングが発表されている。
毎年楽しみにしているけれど、実は昔から、
自分が好きな本や映画をランキングにするのが苦手だ。
見るのは好きなのに、自分で決めるとなると
「この作品と、こっちは、比べられない軸の上にある」みたいな感覚になってしまう。
そして「おすすめ」も難しいと感じている。
それは、この記事でも書いている。
でも、せっかくだから年末らしい記事が書きたい。
TOP3とか、やりたい!
そこで「読んで面白かった本」の記事を書くことにした。
私がランキングを作るとしたら、絶対に上位に入れたい作品を書く。
うん。これなら楽しそう。
早速、1冊目を書いてみる。
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方舟 夕木春央
過去、1番気持ちよく騙されたミステリー。
いいところまで行ったと思ったのに、完敗だ…!
鮮やかな結末で、謎解き満足度がずば抜けている。
あらすじ
友人、従兄弟、偶然出会った家族と共に、山奥の地下建築「方舟」に泊まることになった柊一。翌日、地震により入口は塞がれ、地下から水が上がってきた。いずれ水没する方舟。その中で殺人事件がおこる。この船から脱出するには、一人が犠牲になる必要があり、ならば生贄になるべきは「犯人」だ…。
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ミステリ好きの期待を高める、時限装置付きのクローズドサークル。
設定がもう映画みたいだ。犯人にされる=生贄になるという環境で、真相を探さなくてはいけない。
ネタバレは避けるけれど、エンタメとして読みやすく、結末には誰もが驚くと思う。途中で「わかった」と思っても、必ず、最後まで読んでほしい。
緊張が続く方舟でタイムリミットが迫る。終盤までハラハラしながら読める。そして、真相がわかったら是非、再読を。この犯人は、半端ではない頭脳でこのシナリオを完成させ、結末にたどり着いている。
ミステリなので、あまり語れることがない作品を1つ目に選んでしまい、少し反省しているけれど、今年1番、印象に残った犯人で、間違いなく面白い一冊だ。
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