ADHD(仮)愛知県高校受検体験記 その3
その2のつづき
前置きが長いので、今回はリンク集に直接飛べるようにしました↓
その2でも述べたが、どうして体験記なんぞ書こうと思ったか。
それは我が子がジャイアントキリングで高校合格をキめた一方、同じく第一志望にしていた子が数人落ちたからである。
その子たちはうちの子より成績が良いように見えた。なのに落ちた。
もちろん息子も受験前1ヶ月(……)は、かつてないほど集中して勉強しており、実力をつけてはいた。
ただ、落ちた子たちの言動を息子から漏れ聞く限り、あれ? あの高校の入試ちゃんとわかってんのかな? と思うことが何度かあったのだ。
さんざん言い尽くされている「受検は情報戦」……と言い切る自信はないので「受検は情報戦要素もあるよ」という、ごく普通のこと。それを改めて訴えたくて、この連載を書いた。
しかし──これもその2で触れたが──、ここを細かく話すと息子がジャスナウ通ってる学校がバレてしまうのよなー! したがって具体的に話せないのがもどかしくはあるのだが。
えっと、例えば、担任からは学校の成績をもとに無謀な受検だとさんざん言われていたわけだ。しかし母親の私は、メンタル豆腐なくせに、ここでは内心フン! と笑うだけで、あまり動じなかった。
それは、
・志望校の合格基準を知っていたこと
・塾で受けた模試の結果を知っていたこと
により、このままきちんと対策しつつ勉強すれば受かる目は充分にあると考えていたからだ(あと落ちたら工業高校受けたらいいしってのもあった)。
合格基準とは、
・内申点は合格点に含まれるのか含まれないのか、含まれるとしたら何点必要か
・当日のテストは何割ぐらい必要か
・テスト各教科の足切り点はあるのか、あるとしたら何点か
など、よくあるやつである。
担任はこのあたりを一切把握してなかった。
しかし1クラス40人の生徒がいて、それぞれが複数校受検すると思うと、それも仕方がないことであろう。
加えて愛知は公立王国。ほとんどの子がほぼ統一された方式の公立を第一志望とする。それぞれ違う合格基準である私立をかまう余裕はほぼないということが容易に想像できる。
であれば、いったい誰がそれを把握するのか。言うまでもないだろう。志願者本人である中学3年生とその親の他にないのだ。
教師とは高校受検において、究極的には各人の出願に必要な事務作業を担当する役割である。そんなクールな目線を持ち、主体的に情報を集める姿勢が大切だと私は実感している。
推薦受検の基準は先生がおさえていて、ここ受けない? って薦められたり、そこはちょっと…って言われたりするけどね。推薦だけにね。
それは中学教師しか知らない情報なので、素直に耳に入れておきましょう。
そして、これはあくまで愛知の話。最近Twitter(私は𝕏とは呼ばないと決めているのだ)で他県の入試の話を聞かせてもらったら、まったく違っていてひっくりかえった。
これこそ「情報が必要」であることを強く示す事実に他ならない。他の都道府県から越してきた保護者さんたちはがんばってほしい。
で、出不精な私がどこから情報を得ていたかと言うと、やはりインターネットさまである。
玉石混交ではあるし、インターネットではどうしてもたどりつけないこともあるけれど、活用を強くお薦めする。
いまさら言われるまでもない有名どころばかりになるが、まずは全国的に有用な情報サイトを羅列していく。
なお、ここでの情報とは、入試だけでなく校風など総合的なものを指す。
全国の高校入試情報
・Google検索のクチコミ
学校名で検索をしてみると、どの学校もたいてい、道を横並びにだらだら広がって移動する高校生に憤るご近所さんのクチコミが点を下げていて、おもしろい。
・みんなの高校情報
その1で挙げた「みんこう」である。学校に初めて「口コミ」という評価軸をもたらしたのはみんこうではなかろうか。
みんこうの口コミ投稿は会員しかできないうえに承認制で、学校によっては情報量が少ないこともある。が、学校に直接関係のない人が在校生の交通マナーをなじれない強みがある。
偏差値は「なんでそこからデータを提供してもらったん?」という感じで、鵜呑みにするのはよくないかもしれない。まあ偏差値などそもそも水物である。
去年から無料会員登録→ログインしないとすべての口コミが読めなくなり、若干利便性が下がった。せめてログインしっぱなしでいられるように仕様を変えていただけるといいのだが。
・ベネッセ高校入試情報サイト
私は主に愛知の私立高校の助成制度について、ここを参照していた。つか今もしてる。すぐ忘れるから。
個人的には愛知県のサイトより数段見やすい。
今、改めて見てみたら、他にも体験談とかいっぱいありますね?
・高校受験ナビ
各学校の掲示板があり、誰でもスレ立て&書き込みできるが、Googleのような無関係な人の書き込みはあまり見かけない気がする。
受験と銘打っているが、受験以外の内容も普通にある。中学生、在校生、卒業生、保護者はもちろん、他校生徒が「文化祭は誰でも行けますか?」と質問してたりもする。フリーダム。
仕方がないことではあるが、活発に書き込みがある学校とそうでない学校の差が激しい。活発なところは在校生の貴重な生の声が聞けてありがたい一方、いたずら書き込みもあるから要注意。
個人的に偏差値はみんこう以上に納得いかない。
次に愛知県の情報を。昨年度はマジお世話になりました。
愛知の高校入試情報
・ 井ノ塾
名古屋の塾。うちから近かったら通わせてた!
ありとあらゆる情報があるが、なかでも愛知県高校入試合格判定サイトは神なので、一見の価値あり。
問題集レビューを参考に、実際何冊か購入してもいる。
・さくら個別ができるまで
岩倉と伊丹!? にあるさくら個別指導学院の塾長ブログ。著書も何冊か出版されていて、いくつかは購入した。ここも近かったら(ry
内容は入試情報からクチコミ、お悩み相談の回答まで、バラエティに富んでいる。
実はワタクシ1度相談に答えてもらってたりする。
あとこのブログのおかげで、学校斡旋のこれを買わずに済んだ。ありがたやありがたや。
・愛知全県模試
ここ自体が情報サイトというわけではないけれど、模試を受けた結果、最大の情報「自分の偏差値」がゲットできる。
愛知県の公立受検の形式に対応し、また愛知県の中3生がもっとも受ける模試(佐鳴予備校の子を除く)。塾に入ってなくても個人的に受けられる。
特に夏休みのは必ず受けたほうがいい。7/31が申込〆切! あと少し! 間に合って良かった!
この模試で我が子A判定だったので、ワタクシ落ち着いていられました(なお冬の模試では偏差値を10近く下げやがり、気が遠くなった)。
で、ですね。
全県模試は模試受験者の進学した高校の追跡調査を行っている。
今年度その高校に進学した子がどんな内申でどんな偏差値だったのか。それを一覧にした冊子が夏ごろに模試を実施した塾に配布されるのだ。
これは本来塾外に出さないものらしい。が! たまーにぺろっと公開しちゃってるサイトがある。ここにリンクは貼らないけれど、Google検索したら出てくるので、興味がある方は試してみていただきたい。
全県模試を実施している塾に通っている場合は、普通に塾の先生に声かけてね。
・ケロケロママのブログ
個人ブログ。ご本人のお子さんはもう高校も卒業してらっしゃるんだが、愛知の高校の最新情報がめちゃくちゃ豊富。しかも更新がマメだし早いし見やすいし、思わず感動してしまう。
特に我が家は2次募集の情報でお世話になった。お子さんがどんなふうに勉強していたか、読み込んだこともある。
無理なさらず末長く更新してほしい。応援しています。
とりあえずはここまで。思い出したものがあったら付け足していきます。
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