アキ・カウリスマキ監督最新作『枯れ葉』公開初日に観てきました!
アキ・カウリスマキ監督の引退宣言から6年後の復帰作にして最新作『枯れ葉』公開初日の12月16日に観てきました!
すみっコぐらしのとかげフェアのため銀座博品館に初めて行って、銀座駅から歩いて行ってしまったのではやくしないと間に合わないと新橋駅まで遠すぎて絶望しかけたけど、あっという間に山手線で有楽町まで着いて無事予告前の入場案内のときに角川シネマ有楽町に着きました!
カウリスマキ監督は『真夜中の虹』が好きで、監督は引退を発表していたのですが、撤回、6年ぶりの復帰作にして新作を観ることができるので、もうわくわくでした。
ここからかなり内容に触れています。
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男性も女性も労働者。カラオケバーで出会う。まず音楽がとてもよい。フィンランドで大人気の姉妹デュオ「マウステテュトット」の演奏と歌がすごく二人の「出会い」の場を演出している。
ストーリーは終始単調に進んでいくように見えて温かい。画面は到底温かみを感じられないようなことばかり次々起きていくのにぬくもりを感じるのは監督のなせる業だと思う。
すごくまっすぐなラブストーリーなのだが、随所に劇場内に笑いが起きる。わたしはいつも皆が笑い終え静まったあとに笑いが来るのでかなり気を付けた。しかし笑ってしまう、後から。
デートに映画もとてもよい。ゾンビ映画。その後の語りはみんな笑ってた。わたしも間をおいて吹き出してしまった。ジャームッシュ監督の『デッド・ドント・ダイ』というゾンビ映画を「ゴダールの『はなればなれに』みたいだ」とか。
今作も監督の愛犬が出演している。かわいくてかわいくてたたずまいは忠犬ハチ公のよう。犬に電話に出てという、ちゃんと出ようと?する。かわいすぎる。名前は「チャップリン」
携帯も持たず、男性のほうは定住する家もなく、女性が紙に自宅の電話番号を書いて渡す。それを知らぬ間に落として風に飛ばされる・・・
二回目にもう一度住所を書いて渡してもらったとき、しっかり財布にいれるところがとてもかわいかった。
時折ラジオから流れる戦争。今現在のことなのだと嫌でも解からせられる。
ここまで純粋なラブストーリーは監督にしか書けないしと思う。
ハッピーエンドで、終わってはなくてこれから始まるのがすごくよかった。
幸せな気持ちになった。
一つだけ疑問なのは、アル中の人がそんなあっさりやめられるだろうか。
もし愛する人のためにお酒をやめる人がいたら一生共に居たいと思うだろう。
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