オカルトな話4編 #エッセイ
①母の知り合いの小料理屋のおかみさんの話。
彼女はモルモットを飼っていた。もんちゃんと名付け可愛がっていたが、老衰で亡くなり動物霊園で手厚く供養した。彼女は言う。「もんちゃんが帰ってきた日は家じゅう玄関まで線香の匂いがするからわかるんや。普段はここまで匂わへんから」
※線香の匂いで人間の御霊が帰ってきたのがわかる、とはよく聞きますが、動物でも同じなんですね。
②私の大学時代の友人(四国の田舎出身の女性)の話。
子供の頃、狐憑きみたいな感じになり、何も食べられなくなった。医者に診て貰うが治らない。心配した家族が霊能者を呼び、霊能者が御払いした米だけは口にできた。それから徐々に他の食物も食べられるようになり、元に戻っていった。
③昔の職場のS子の話。
自称霊感があるという彼女は昔、三重県の田舎のマンションに住んでいた。そのマンションが「出る」ところで、かなり熱いお湯の湯船に浸かっているのに全く体が温まらない。なぜなら霊がいるからだと。それを聞いてから私も冬の寒い時期に湯船に浸かっているのになかなか体が温まらない時は霊がいるからだと思えてまじで怖いんだよ。
④自分の体験。
中学3年の頃、頻繁に金縛りに遭った。金縛りが起こる直前、ああ来るなと何となくわかる。布団の中で突然体が動かず目も見えず(目を開こうとしても開かない)周りの音も聴こえず耳の中でキーンという音だけする。で、足のつま先から痺れが徐々に頭の方へ移動してくる。同時に腕を引っ張られる感覚がある。掴まれてるんじゃなくて、引っ張られる感覚だけがある。
当時「あなたの知らない世界」や雑誌「ムー」に嵌まっていた私は向こうの世界に行ってしまったら二度と戻れない恐怖でいっぱいになった。必死に心中で般若心経を唱えながら引っ張られる感覚に「意識で」抗った。そうしてる内に痺れが上にあがってき、頭のてっぺんを抜けると金縛りはさっと解けた。
※霊的なものではなく、受験勉強で体と精神が疲れていたのだと解釈しています。
私はオカルトが好きでよく読んだり自分でも書きますが、オカルト現象は「現象としては実際ある」けれども今世紀中にほぼ科学的に解明できるのではと思っています。今も一部は解明されていますが、もっとハッキリした証明がされるのではないか、と。現在では当たり前のWifiは100年前は無かったことを思えば。ただ、ムーに嵌まっていた自分としてはオカルトは無いよりあるかもと考えた方が間違いなく楽しい。
夕べ徳川家康の霊に会ってね。よぼよぼのおじいさんで、自分で徳川次郎三郎源朝臣家康って名乗るから本人と信じるしかないんだけど、すごい小さくて本当に豆狸と思ったわ!とか普通に喋ってるようになってる。徳川家康の身長は155~158㎝だったそうです。ただし解明できるのは多分自分がこの世を去ったあとか、ボケて何も判らなくなった頃でしょうから、それが残念です。