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香取慎吾は日本の「グレイテストショーマン」である|「#CircusFunkFestival」

圧倒される華やかさ

昨年末に開催されたLIVEが配信がはじまった。
そして改めて、香取慎吾の華やかさに圧倒された。

長く見続けてきたからこそ、彼の存在を当たり前のように感じてしまっていた。
ただ派手なだけではない。どこか安心感も同時に感じさせてくれる。

そんな魅力を持つ人が、果たしてどれだけいるだろうか。


香取慎吾の光と影

その華やかな光の中にあるのは、ただの明るさだけではない。
香取慎吾の背中には影があり、その奥底には、きっと深い闇がある。

テレビで見せる太陽のような明るさ。
その裏側にあるのは、想像を超える苦しみや葛藤、計り知れない折り合いの果てなのかもしれない。 

だからこそ、放たれる光には、ただ眩しいだけではない「力強さ」「温かさ」が宿っている。その光は、過去を背負いながらも、それを真正面から受け止めた者だけが持つものだと思う。

香取慎吾の魅力の本質は、「深い闇」から生まれる「光と影」にあるのではないか。

「サーカス」とは何なのか?

タイトルになっている「サーカス」とは、もともとラテン語の「circus」に由来し、円形の競技場を意味する言葉らしい。

そこではさまざまな演者が集い、それぞれの技を披露しながら一つの空間を作り上げる。 
「サーカス」とは単なるショーではなく、多様な個性が交差し、共鳴する場所。

そして「サーカスファンク」では何を表現したかったのだろう。

おそらく、それは枠にはまらない者たちが、自由に輝く場所。
世代を越える歌姫も、解散したグループも、新進気鋭のアーティストたちも——
カテゴリを問わず、多様な才能が1つの舞台で輝いていた。

人生色々あるけど、枠にハマらず楽しもうよ!
それでもまた、笑って進んでいこう!

そんな前向きなメッセージが込められているように思えた。


個性的なサーカス団の「団長」として

総じて香取慎吾は、「サーカス団の団長」に見えた。

誰よりも汗をかき、最前線でパフォーマンスをしながら、全員にスポットライトを当てる気遣いと、緊張させない包容力を併せ持つ。

その姿を見て、思い出したのは映画『グレイテスト・ショーマン』だった。

異端とされた人々が集まり、それぞれの個性を魅力に変えて輝く場所。
それこそがサーカスであり、香取慎吾が作り出した「サーカスファンク」のステージと重なって見えた。

彼の光は、決して“眩しさ”だけではない。
むしろ、過去に抱えた深い闇や葛藤があったからこそ生まれた、「影を知る者の輝き」。
その光は、自分を見失いそうなとき、違和感を抱えながらも生きている人々に向けられ、「そのままでいい」と肯定してくれる。

ステージの上で、香取慎吾は団長であり、ショーマンであり、そして誰よりも“そこにいる仲間、全員を輝かせる存在”だった。


「WHO AM I」と「THIS IS ME」

「WHO AM Iとは、香取慎吾の個展タイトルである。

そして「グレイテストショーマン」の「This is Me」。


この二つの言葉は、まるで対になるかのように響く。

「Who am I」──私は誰なんだ?
「This Is Me」──これが私だ!

生きていると誰しもがこの2つの問いに翻弄される。
しかし、その両方を知っている人こそ、誰かに寄り添ったり希望を与えることができる。

問い続ける強さと、受け入れる強さ。
迷いながらも進む姿と、確信を持って立つ姿。

その過程こそが、香取慎吾の唯一無二の輝きを放てる本質なのかもしれない。

「象徴」としてのアイドル

香取慎吾が『72時間ホンネテレビ』で語った言葉を思い出した。

僕は、応援してくれる人が1人でもアイドルだと思ってくれる限り、“象徴”であり続けたい

香取慎吾にとって、「アイドル=若くてキラキラしたもの」ということではない。
アイドルとは、ただ光り輝くだけではなく、応援してくれる人々にとっての「象徴」であり続けること。

ままならない人生 最高でもないんだけれど
ままならない人生だけど そんな君も愛してあげよう

「Not Too Good Not Too Bood」

迷いながらも立ち続け、問い続けながらも輝きを放つ。
「Who am I」と自問し続けるからこそ、「This Is Me」と胸を張れる。
その姿が、きっと誰かの光になる。

これからも人生を照らす象徴として、私にとってのアイドルでいてほしい。
そして、自分自身もまた、誰かにとっての「象徴=アイドル」となれるような存在でありたいと思う。

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前田 彰
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