気温差のレイディオ・タイム
昔、東急デパートの道路向かいにあった
服屋の店長さんと仲良くなって
飲みに連れて行ってもらってね
その店は
ソウルミュージック好きが集まる店だった
服屋の店長さん
若いころからギターやってて
そのつながりで
ここが行きつけだったらしい
当時の俺は、洋楽は好きだったけれど
そんなにこだわりがあったわけじゃなくて
この曲いいなぁって思ったCDを
買って聞いていたくらいだったから
いきなり、ブラックミュージック
ゴリゴリの店に入っちゃって
面食らっちゃった
そしたら、飲み屋の店長は
君でも聞いたことがある曲をかけてあげるよ
なんて言ってさ
こだわり店あるある、店長どこ目線で
素人の俺向けにかけてくれたのが
♬ Sir Duke by Stevie Wonder
後から知ったんだけれど
白人がソウルっぽい曲歌うと
白人ソウルって言われちゃうらしく
この飲み屋の店長は
笑いながら
この店で、白人ソウルの名を出すな
なんて、言ってたのが印象的だった
そのあとの俺の人生で
何人かソウル好きな輩に会ったけれど
みんな白人ソウルにちょっとだけ否定的だった
よそ者が真似っこしないでくれ
そんな気分になるのだろうか
黒人でもないのに
なぁ、イエローモンキーたちよ
♬ Heart Of Mine by Bobby Caldwell
80年代後半から、R&B全盛期がはじまる
Babyfaceやフェイスエヴァンスなどのヒットメーカーが
次々とミリオンをたたきだした
そこで山ちゃんは疑問にぶち当たる
ソウルとR&Bの違いって何なの?
ソウル好きの友人に聞いても
山ちゃんを納得させる回答が得られなかった
ネットで検索しても曖昧なので
どっちでもいいのだろう
とはいえ山ちゃんは
ソウルなのかR&Bなのか分からないが
当時の流行った曲は大好きだった
当時CDを買うと
ライナーノーツがついていて
その歌手の経歴を
簡単に知ることができたのも
イメージが膨らんで良かったと思う
黒人初のミスアメリカとなったが
ゴシップをすっぱねられて
ミスアメリカをはく奪されるという屈辱をのりこえ
後に、歌手として女優として大成功を収めた
彼女の名前は、ヴァネッサ・ウィリアムズ
エピソードだけではない
凝り過ぎないボーカルワークと
丁寧な歌声が魅力のこの曲は
R&B、なはず
(笑) だ
♬ Just Friend by Vanessa Williams
そういえば
当時つきあっていた彼女は
良さがサッパリ分からない洋楽を聞く人だった
特にプリンスの大ファンだった
彼は、売れる曲なんかいくらでも作れる
と言われた超天才らしいが
そこはやっぱりアーティスト
素人が踏み込んではいけない領域の曲ばかりだった
そんな洋楽ばかり聞いていた彼女の
セレクションの中で
唯一と言っていいくらい
俺が聞きやすかったのが
ブラインマックナイトだ
紹介する曲では
歌詞で1~5まで数を数えて歌うのだが
一度耳にすると
そのカウントだけ聞こえまくってしまい
one~♬ で 人差し指立てる
two~♬ で 薬指を立てる
最後のthree~♬ で 親指立てて
グワシ!
まことちゃんの真似して
彼女にせまったら
ムードが台無しだったようだ
羞恥にそれを繰り返したため
大喧嘩に発展してしまった
俺のスィート・メモリー
♬ Back at one by Brian Mcknight
さて、21世紀になって
ソウルだのR&Bはどうなったのだろうか
興味をなくしてしまった山ちゃんには
まったく分からないのだが
偶然、FMラジオから流れて
カミナリが落ちたように虜になった曲がある
きっと、これもR&Bと
言っていいんだと思う、けど
ただのポップスのバラードだよね
ブルーノ・マーズのTalking To The Moon
超売れっ子らしいが
この曲しか知らないので申し訳なく思う
もう少し若かったら
くまなくこの人の曲を聞いたんだろうけれど
歳って、色々そぎ落とされちゃうのよね
♬ Talking To The Moon by Bruno Mars
ソウルミュージックで忘れてはならないのが
ゴスペルだろう
虐げられた歴史を持つ黒人が
イエスへ世界へ、希望をうたった讃美歌だ
今や、どの国のポップスターでも
必ずやフューチャーしている
メッセージ性の高い重厚なコーラスワークと
メインボーカルのボーカルアレンジは
長きにわたる黒人の嘆きの鎖を解き放つようだ
ホールコンサートで聞くゴスペルは
幾重にも重なる声が
鼻腔と脳底に響いて、自然と涙が押し出されてしまう
ぜひ、近場で開催している
クリスマスコンサートでも
教会でもいいので直で聞いてほしい
クリスマスの教会は
ビックリするくらい
快く向かい入れてくれるから
ぜひ、勇気を出してほしい
無情な社会の仕打ちで
ぼっちで惨めで自分を皮肉った
クソつまんないクリスマスの君
このYoutubeを開けば
イエスの御胸に飛び込みたく
なっちゃうはず
♬ Joyful joyful by 天使にラブソングを2
今回を振り返ってみると
なか3曲がやけにしんみりしちゃって
俺の私生活がどんだけしみったれなのか
バレバレになってしまった気がする
それでも、5曲目のjoyful joyfulで
ウーピーに支えられ
よし最後の紹介する曲くらいは
派手にいこうと思えるようになった
本日のラストは
俺が世界一の歌姫、ディーバだと思う
ホイットニー・ヒューストンだ
彼女の人生の後半は
セックスとドラッグにはまって
痛々しいものであったようだが
ひとたびマイクを手にしたら
彼女の歌声は、神としか思えない
R&B全般、ソウル、ゴスペル
何を歌わせても彼女のオンリーワンにしてしまうのだ
映画ボディガードの主題歌で大ヒット曲した
i always love youがそうだろう
あの曲は、カバー曲だ
知らん人ばかりだろう
オリジナルが誰か知ってる人が
どれだけいるだろうか
俺も、知らん
そのくらい、オンリーワンにしてしまう
まさにポップスの女王といえるだろう
そのアメリカの女王ホイットニーと
イギリスの王様ジョージマイケルがデュエットした
二度と見ることができない最高傑作がある
超大物のふたりが、もうこの世にいないだけに
死人に口なしともとれる曲名が、ゾッとする
If I Told You That
この曲、聞いていただければ分かるが
彼らの歌がはちゃめちゃ過ぎて
コーラスが主旋律を必死になってカバーしてるの?
と、聞こえてしまうくらい
ボーカルワークが自由でカッコいい
ショービズってのは光と闇が
最大限にボリュームアップしてなんぼ
なのかな
♬ If You Told You That by Whitney Houston
それにしても
最近の日本の若手シンガーは
歌がうますぎる
率が、半端ない
こんなに上手に歌を歌えたら
最高に気持ちがいいだろうなって思う
歌って、ええね