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【読書】ガイ・アダムズ/シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団
ガイ・アダムズさんによるシャーロック・ホームズシリーズ第2作です。前作のすぐ後のお話で、今回はH・G・ウェルズのモロー博士の島をベースにしています。前作は謎解き的な要素がありましたが今作はどちらかと言うとアクション系。またしても楽しく読ませていただきました。
モローといえば…
モロー博士の島といえば昔から何度か映画化されていますが、私はリアルタイムで見に行ったD.N.A. と言う映画が記憶に残っています。
マーロン・ブランド、ヴァル・キルマーと言う二大俳優を配してもB級に徹した演出だったこの映画、酷評されていますが、それこそこの原作の伝えたかった人の狂気を伝えようとしていたのかもしれません。おっと本の紹介のはずが映画の方に逸れてしまいました。
話を元に戻しましょう。今作ではホームズお得意の変装シーンが描かれているのですが、その姿を過去ホームズを演じた俳優がやったらどうか、と想像してみました。なかなか受けます。
ベネディクトカンバーバッチ、ロバートダウニーJr.、ジョニー・リー・ミラー、ピーターカッシング、ジェレミー・ブレット…やはりジェレミー・ブレットの真面目にふざけたシャーロックが私は好きですねぇ。彼が船乗りになり切ってみたところを是非みてみたかったなぁ。AIが進んだらそう言う画像を見ることができるようになると面白いかも。(肖像権とは真面目な話は置いといて…)
恐怖!獣人モロー軍団って…
原作のタイトルが直訳すると「ドクターモローの軍団」で、邦題が「恐怖!獣人モ
ロー軍団」。んー、このセンス、なかなかだと思いませんか?仮面ライダーで出てきそうなタイトルです。ちょっと笑ってしまいましたが私は好きです。
獣人という表現は意外と古代からの伝承などに多く出ているので不思議と受け入れやすいですよね。でもそれってモロー博士の所業を知っている人たちからすればズバリすぎてて、ちょっと余分な感じがしましたが、恐怖!って煽った後にはこれくらいインパクトのある言葉を入れないとモロー軍団の恐ろしさを伝えられないですね。
マイクロフトとゲオディネスクラブ
今回のお話には裏で関係している、シャーロックの兄マイクロフト。彼はシャーロックとは違うキャラですが、やはり天才でその能力で政府を裏で支えています(操っている?)。そして今作では彼の作ったゲオディネスクラブが登場します。これは嬉しかったですねぇ。ぜひ私も行って誰も喋らない空気を味わってみたいもんです。
おすすめ度:★★★☆(3.5。ラストは駆け足でちょっと勿体なかったなぁ、と。せっかくのゲストたちにもっと活躍して欲しかったです。テレビだと時間の制限があって話を短くしようとするのはわかるけど小説ではもう少ししつこく描いて欲しかった…)
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