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2025#010【読書】荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ作者、荒木飛呂彦氏の漫画術、2作目です。私は漫画家志望でもなんでもないですが、彼の作品が大好きなので手に取り読んでみました。


まずは帯に書かれた「なぜ悪役が重要なのか?」というキャッチフレーズに惹かれましたが、読んでみるとこれはどのような仕事にも適用できる考え方を書いた本だということがわかりました。

漫画の基本四大構造を知る

荒木氏の語る四大構造とはキャラクター、ストーリー、世界観、テーマです。これって成功している漫画に共通しているとても重要なポイントです。どんな話でもここをしっかり作り込むことがとても重要で、成功へとつながります。

これってどんな仕事をしていても自分が働いている業界を知る、自分の仕事、プロデユースするもの、書く資料、全てを見極めていく上で重要なポイントで、当てはまりますね。

今どういう業界で、どんな仕事で、向き合っているお客さんはどんな人(会社)か、何を売りたいのか、分析して把握することがとても大事です。こういうアプローチをしっかりと取っていることに驚き、なるほどと感じたのです。

絵については上達する、しないはあるでしょう。資料を作るのが上手か、下手か、個人差はあるでしょう。でも仕事は今どき一人ではなく多くの人で取り組むので誰か得意な人がいたり、今時はAIが手伝ってくれますからここはカバーしてくれるかもしれません。

表紙よりも帯に注目!

悪役

魅力的な悪役をしっかり考えることが漫画ではとても重要、ということがしっかり書かれていますが、これってビジネスではおそらく自分達がどういうビジネスをするのか、個々のお客さんのことではなく、自分達が訴求する魅力、得意なこと、そういうのが何か、をしっかり考えることなんだと思います。

荒木氏の著書はJojoのキャラクターたちの語り口のようにとても饒舌で、ロジカルで、魅力に溢れています。

他にも奇妙なホラー映画論、超偏愛!映画の掟、漫画術などがありますので未読の方は是非ご一読をお勧めします。

いずれも新書版でさらっと読めますよ。

お勧め度:★★★(ライトタッチなのでこれくらいかな〜)


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