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えがくこと

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たかさんは、20代の頃に統合失調症を発症してから、何度も入退院を繰り返してきました。そのたびに、スケッチブックに色鉛筆で絵を描いてきました。絵を描くと、とても心が落ち着きます。た…
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#対話

きょうだい会(2024/11/10)

きょうだい会は、(ここに来れば誰でもきょうだいのようなつながりを持てるように)「対話の練習をしよう」という場です。   日常会話から、一歩進んだ「対話」。自分の気持ちや考えを伝える、相手の気持ちや考えを聞く、なかなか日常では対話をする機会を持つことができません。自分や相手を傷つけるようなことがあって、初めて手遅れだったと気が付くこともあります。だからここで「練習」をして、いざというときにきちんと「対話」をする構えが取れるようにしておきたいです。   ■テーマ「対話のイメージ」

きょうだい会#14(20241013)

きょうだい会。(ここに来れば)誰でもきょうだいのようなつながりを持てるように、「対話の練習」をしよう、という場になります。   日常会話から、一歩進んだ「対話」をしてみたい。でも何故だか、日常では対話をする時間を持つことができなくて、本当に「対話」が必要な時を見失い、まさに緊急事態になって初めて手遅れだったと気が付くこともあります。   だから普段から「練習」をしておくことで、いざというときにきちんと「対話」の構えが取れるようにしておきたいです。   前回は「対話の効果」につ

きょうだい会#13(20240908)

少しずつ秋めいてきましたが、涼しくなると夏の疲れを身体に感じることもあります。だるい時は、おやすみしてゆっくり睡眠をとるようにしたいです。夏の終わりに、東北の登山ツアーに参加してきました。山登りは慣れていないのですが、一歩ずつ足を踏みしめながら、自分の内と向き合うことができたような気がします。 きょうだい会は、「対話の練習」の場になります。 対話とは、日常会話から一歩踏み込んで、  自分の内(こころ)に向き合い、言葉にして語る  相手の内(こころ)に向き合い、言葉を聞く の

きょうだい会#12(20240714)

モノローグから、ダイアローグへ きょうだい会は「対話の実践の場」です。 前回、「対話は音楽だ」とお話をしました。今日は、どんな対話(音楽)を奏でることができるかしら、と思いながら施設まで来ました。   まずはじめに、このテーマについて話し合ってみましょう。 ●これまで一番楽しかった「音楽」の体験は? ●もし、「対話が音楽」だとしたら、どんなイメージですか?   では、先週の講座の資料から引用してお話をしたいと思います。 対話とは?(ここではいったん)「お互いのことを認め合い

きょうだい会#10(20240512)

「対話の場つくり」 いくら自分の思いや考えについて対話をしようと声をあげても、お互いが対話をしようという気持ちが通じていなければ、浮ついた会話になってしまうでしょう。何をやるにしても、まずは場を整えることと、心構えが大事になります。では、対話にふさわしい場というのはどのような環境でしょうか。また、どのような心構えが必要になるのでしょうか。 〇対話にふさわしい場(環境):普段とは少し違った特別の時空間 〇対話にあたっての心構え:リラックスして感覚を研ぎ澄ます ※感覚:五感・

きょうだい会#09(20240414)

きょうだい会は「対話の実践の場」になるといいな、と思って始めました。 「いい天気ですね。お昼は何を食べましょうか」という普段の日常会話から一歩踏み込んで、自分の思いや考えを伝え、相手の思いや考えを聞く対話によって、お互い自分で気が付かなかったことを発見することができるという体験をしていきたい。 けれども、自分の思いや考えを打ち明けるのはなかなか難しいことです。 何よりも、安心して対話ができる場が必要なのです。冒頭で「きょうだい会の約束」の読み合わせを行うことは、みんなの気

きょうだい会#06(20240114)

自分語りの成功体験、失敗体験 これまで、開かれた対話への第一歩、などとお話ししてきました。 まず、「自分の内面を打ち明ける」 そして、「相手から反応を聞く」 という双方向のやりとりから、自分が気づかなかったことを発見することがあります。 ◼️対話の「構え」 とてもシンプルなことなのですが、我が家の場合は、なかなか会話も噛み合わず、さらに自分の内面を打ち明けるということなど到底できませんでした。いま思うと、父と母が兄に寄り添い、私は家族と距離を置いてしまったことにも原因

きょうだい会#05(20231217)

開かれた対話の、はじめの一歩(その2) 前回:「自分の悩みを打ち明ける」 今回:「相手からフィードバックをもらう」 きょうだい会は、みなさんと対話を深めることで、小さな気づきを持ち帰って頂きたいと思って始めました。見たものや、聞いたこと、何かに触れたり、本を読んだり、何らかの刺激を受けて、自分の内で気づきが起こることがあります。 前回、開かれた対話のはじめの一歩として「自分の悩みを打ち明ける」ということをお話しました。私の場合は、母の晩年に、「母にもしものことがあったら、

きょうだい会#04(20231112)

開かれた対話の、はじめの一歩 きょうだい会は、みなさんと対話を深めることで、小さな気づきを持ち帰って頂きたいと思って始めました。自分の内面で起こる小さな気づきは、見たものや、聞いたこと、何かに触れたり、本を読んだり、何らかの刺激を受けて起こることがあります。では、どうして対話をすることで悩みが解消されるのでしょうか。 専門的な勉強をしていないので難しいことは分かりませんが、わたし自身のこれまでの経過を辿ってみました。   1.背景 ■家族との不和(無自覚) 思春期を過ぎたころ

きょうだい会#03(20231001)

「対話による、気づき」 前回は、会話と対話の違いについてお話ししました。きょうだい会では、是非みなさんとの「対話」を深めて、そこから「小さな気づき」を得られるようになりたいと思います。 きょうだいや、家族は、生まれたときから、一緒にいるのが当たり前になっています。人と一緒に生活をしていると、楽しいことや嬉しいことだけでなく、辛いことや悲しいことも起こります。 人は、こどもからおとなに成長する過程で、学校や趣味において、周りの人たちとの関わりの中で自分自身をひとりの個体と

きょうだい会#02(20230910)

ケーススタディ(自分語り)では、発表者が自分の体験談を話して、それを聞いた人たちが、自分の体験や思いに照らし合わせて感じ取ったことを発表者に伝えるということをやってみたいと思います。今日はまずわたしが発表させて頂きます。みなさん、メモを取るなどしながら、聞いて頂ければと思います。 ◼️障がい者アート展覧会出品 兄が初めて急性症状を起こしたのが20代の頃ですので、もう30年以上たちます。はじめの頃は入退院も繰り返しながら何とか回復して、一時期はこちらの施設にもお世話になったこ

きょうだい会#01(20230819)

きょうだい会がスタートしました。 専門知識のないシロウトがいつまで続けられるかわかりませんが、きょうだい当事者という立場と経験だけを頼りにやってみました。備忘メモですが、会の冒頭でお話した原稿を記しておきます。 ■はじめに わたしには長年統合失調症を患っている兄がいるので、「きょうだい」という立場で参加しています。 (父が12年前に亡くなり)昨年母が亡くなったことをきっかけとして、兄の面倒を看る「きょうだい」になりました。 ◼️きょうだい会のきっかけ 母が亡くなり兄のこと