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あきのかぜ
2021年9月14日 12:56
命が、芽吹く。粛々とくり返される。小さな、けれども力強いエネルギーの塊が、声もなく、その存在を放つ。奇跡と呼ぶのなら、この世の全てがソレになる。忘れているだろう。忘れているのに。数の限度を超えて繰り返されてきた奇跡が、硬く閉じた目を、強引にこじ開ける。手が、頬が、髪が、背中が。血のつながりなど、取るに足らず、種の違いなど、言うまでもない。思い出したなら、もう、忘れ