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30代スタートアップ勤務が2021年お金と時間を投資してよかったこと3選(筋トレ、NewSchool、MBA)

2021年、お金と時間を投資してめっちゃよかったな〜と思うことを3つ、つらつらと書きます。なにかの参考になればうれしいです。

1. 筋トレ(パーソナルトレーニング)

9月頃、わりと遅めの時期から始めたのですが、2021年のベストオブベストです。

始めたきっかけ

きっかけは、自分のメンタルが危ないと感じたことです。弊社はメンタルヘルス要素があるサービスを提供しているのですが、メンタルヘルスはミイラ取りがミイラになるとも言われることがある領域で、詳しい方からも気を付けるよう言われていました。が、立場的に気を付ける術がなく、まずいと感じる時期がありました。
そんな中、気になっていたパーソナルトレーニングジムが近隣駅にオープンすることを知り、オープンイベントでカウンセリングを受けてみて、すぐに契約。

もともと、筋トレはメンタル改善に効果的だというツイートをよく見かけていたので、筋トレ自体には興味がありました。ただ私の中に「筋トレ=痩せる」という誤った認識があり、私は今の体型以上には痩せたくはなかったことから避けていました。また、宅トレで効果を感じたことがなかったため、半信半疑な部分もありました。
カウンセリングで、筋肉をつけることと脂肪を落とすことは違うことを知り、さらに自身の数値の課題(特に基礎代謝の低さ)も知り、効果がなかったら1ヶ月でやめたらいいやという気軽な気持ちで一度やってみることにしました。

なにがよかったのか

筋トレは、通い始めてから1ヶ月ほどで効果が実感できました。
まず、朝起きて、夜寝られるようになりました。「あ〜なんか疲れたから明日は休んで昼過ぎまで寝ちゃお〜」と思っても、元気すぎて起きてしまうようになりました。精神的にドキッとすることがあっても、ストレスは筋肉によくないため即忘却。筋トレのために、決めた時間に業務を終わらせる。ジムに行くたびにトレーナーが「(筋肉が)美しいです!」「変わりましたね!」と褒めてくれる。筋トレと同時に始めた筋トレインスタアカウントを通じて同じジムに通う友達ができて、毎日お互いを励まし合う。
スタートアップにいると壁が高いため自分の成長を実感するのが難しいことがありますが、筋トレのおかげで、できなかったことができるようになる喜び、そしてその成長を一緒に喜べる人がいる喜びを思い出すこともできました。

なかやまきんにくんにも励まされています

他にもいろいろあるのですが、良いことばかりです。まずいと思う瞬間は今でもたまにありますが、筋トレを始めてからは自分なりに対処できるようになりました。普通のジム通いがなかなか続かない方は1ヶ月からでもパーソナルを受けてみるのがおすすめです。(※もちろん状況に応じて適切な機関に頼ってください!)

2. NewsPicks NewSchool インフォグラフィック実践(SDGs編)

夏頃、Twitterで第5期の募集を見かけたのがきっかけで受講しました。私は昔から絵を描くのが好きで、仕事でも描くことがありますが、趣味の領域を超えてもっと仕事で役に立てないかと悩んでいました。また当時、SDGsブームに対して食わず嫌いになっていました。そんな時期に「インフォグラフィック×SDGs」の文字を見て即応募。

この講座は、インフォメーション・デザイナーとして多くの作品を発信されている櫻田先生から「データや情報をビジュアル化する方法」を教わりながら、SDGsについて自分なりの切り口でビジュアル化することがゴールです。

SDGsについての知識と自分なりの解釈が身についた

宇宙旅行は金持ちの道楽だと言われることがあるように、SDGsもまさにそうで、私自身もそう思っていた時期がありました。ところがSDGsについて調査を深めるうちに、そう思うのは単に知識不足なだけではないかということに気づきました。
今でもたまに「スタートアップはSDGsの前にまず売上あげろ」という声を見かけますが、SDGsは地球の問題なので全人類が関わることであり、また、私の最大の発見は、SDGsについて興味をもつこと自体が立派なSDGsの取り組みの1つだということです。隣の同僚と「SDGsってなんだろうね」と話すことすらSDGsです。それってどの企業もやっているのではないでしょうか?そんな小さな動きでいいなら売上があろうがなかろうが誰でも始められるから、今すぐやろう。私はその呼びかけができるビジュアルをこの講座で作ろうと決めました。

ただ、講座でも言われていたのですが「SDGsはどうしても説教臭くなってしまう」という課題があります。「こうしよう」「ああしよう」と行動の押し付けにもなってしまう。だから、グラフィックの力が必要なのだと。なるほど、説教臭くなくビジュアル化できれば、より多くの人に伝わるのか…

そんなこんなで数ヶ月、何度も作り直し、当時の自分のベストをアウトプットしました。

↓最終アウトプットはコチラ

今なら、これよりもっと良いものを出せる自信がありますが、「こんな行動もSDGsだよ」と伝えたいかつ「説教臭くないSDGs」の表現方法、本当に難しいです。今でも模索中です。

ポジティブフィードバックだらけのコミュニティ

この講座は30名超がZoomで集まり、講義をインプットしたり制作物を途中途中でアウトプットして先生からフィードバックをもらうのですが、先生だけじゃなくみんなが良いところをコメントしあっていました。私はこういうオンライン講座に参加するのは初めてだったので驚きました。

色使いがいいですね!知らなかったので勉強になりました!○○さんらしさが出ていますね!笑っちゃいました!続きが楽しみです!etc…
直接DMで「多田さんのポジティブな雰囲気が勉強になりました!」と、作品ではなく雰囲気を褒めてくれる方もいました。

褒められると、単純ですがとても嬉しいです。褒められるほどじゃないのに…と照れてしまうと同時に、もっとがんばろうという気になります。他の人のことも褒めたいという気になります。第一、ポジティブなフィードバックが飛び交う雰囲気はとても楽しいです。

この様子を見て、どんなに小さなことでもいいから言葉にすることの大事さを学びました。私はこのような場面ではだいたい「すごい」しか言えないのですが、「すごい」でいいからしっかり言葉にして相手に伝える。これは自分自身も自社でもできていないことで、絶対に意識していきたいと思いました。

↓コミュニティのみなさんの成果物はこちら(一部)

また、特に書きませんでしたが、インフォグラフィック制作の知識も身につけたので、それは実際のデザイン業務に活かしていっています。

3. NUCB MBA単科 Entrepreneurship in Healthcare

前述のNewSchoolで「みんなでアウトプットし合う」ことの楽しさを知り、また、仕事で自分の視野の狭さに課題を感じていたこともあり、仕事とは異なる場所を探していました。
その中でたまたまNUCBのMBA単科「Entrepreneurship in Healthcare」を見つけ、これだと思い即応募。単科なので、2週にわたる土日の4日間。仕事とも両立できると思いました。

「人間」を扱うケースからの多くの学び

3週間ほど前にケースと課題が配布されるのですが、まずHealthcare業界(医療、介護など)について無知すぎて、法律から勉強するなど、理解するのにかなり時間がかかりました。国内のみならずアメリカや発展途上国のケースもあり、SDGs以上に勉強したような気がします。ただヘルスケア領域は自社事業が取り組むWell-beingにも関わる領域であり、シラバスにも「ヘルスケア事業は、人間を対象とした業界であることを忘れてはならない。個人の価値観、人間の尊厳、社会全体のHappiness。…」とあるとおり私たち人間を扱う領域です。たとえ儲からないとしても「やめたら」とは簡単には言えない領域です。のちに国の規制が入ってくることがわかっていても、最初に声を上げてくれる人がいるから一歩進むんです。今後のビジネス展開にも発想がつながる部分が多々あり、興味深く吸収できました。

また、受験勉強の癖が抜けず、ケースに書いてある文章から回答を抜き出そうとしてしまうのも大変でした。今回の講義はケースメソッド手法なので、ケースの主人公の回答ではなく「私ならどうするか」を考えなくてはなりません。そうすると「Entrepreneurship」ということでスタートアップによくある場面もケースとして登場するのですが、その場合は当事者意識を持ちすぎてしまって余計に時間がかかってしまうこともありました。
なんとかすべての課題は提出したものの、授業の前日は緊張しすぎて眠れませんでした。集中力が切れたときはもちろん筋トレ。

異業種・異業界のみんなと正解のないディスカッション

参加者は30名超ほどでヘルスケアに関わる方が多く、小さなIT企業出身は自分だけ(単科のみ参加も自分だけ)のようでした。場違いすぎて焦りましたが、いざ始まってみると、すごく楽しくてあっという間に時間が過ぎました。

この場も、NewSchoolに続いてとても学びがありました。
私は毎回浅すぎる発言をしていましたが、「浅すぎるだろうか、アホだと思われるだろうか、こんなこと言ったら授業の邪魔だろうか」などとは一切思いませんでした。
正解がないので、なにを発言しても歓迎。みんなに新たな視点を与えてくれる発言はもっと歓迎。賛成意見も反対意見も歓迎、とにかく発言してみんなに貢献することが重要。先生のファシリテーションのもと、次々と手があがります(Zoom)。

この雰囲気は心理的安全性が高すぎて、私にしかないバックグラウンドを持つ私なりの視点をみんなに提供したい、そんな気持ちになれました。他の参加者の方の意見も勉強になるし、誰かへの反対意見を発言するときの言い方もめちゃ参考になりました。授業だからZoomで顔を表示しておくのは当たり前ですが、顔が見える状態で反対意見を発言されるのとそうでないのとでは全く印象が違うなということも、実際の業務と比較して感じました。

自社のMTGでは、ここまでの心理的安全性は正直作り出せていません。どうしたらいいだろう?

この体験をきっかけに、「ファシリテーション」に興味を持ち始めました。私は「自分の意見を言える」ほうなのでいつも意見を言うのですが、私がなにか言うとそのまま通ってしまったり、黙っていれば進んでいたことが私のふとした発言によって止まってしまうことがよくあります。この状況だと、私がすべての決裁者であるという雰囲気になってしまうし、私も意見をしづらくなってしまい、困っていました。
そこで最近は、意見を言える自分が、ファシリテーションという役割を担うということにトライしてみています。MBAでの先生の動きにならって、意見を挟みながらも、みんなの発言を促して、分類して、共通点を探ったり、深めていく。「言えない」人からは引き出す。そうして最終的に行き着くのは自分の意見かもしれませんが、参加者としては納得感が全く異なると感じます。

最近のファシリテーターとしての取り組み

↓発言しやすい雰囲気を作るためにこんなこともやりました。

終わりに

以上が「2021年投資してよかったこと3選」です。実際の業務にも役立つことばかりで、どれもお金と時間を割いて本当によかったと思っていますし、得たものをもっとチームに還元していきたいと考えています。

2022年もこのような機会を見つけてどんどん参加していきます!💪💪💪

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