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犬、山、飯、テン泊。好きなものを全部組み合わせたらこうなった。
よく晴れた秋の日に保護犬(ひばり)を1匹引き取ってから、早くも3年が経ちました。雑種犬ばかり飼って5匹目ですが、先代犬たちがそうであったように、ひばりにもまた他の4匹にはない強烈な個性がありました。仔犬の頃からとにかく体が強かったこと。成長が早く、元気いっぱいで好奇心旺盛。ただし、やんちゃぶりは度を超えていて、叱ってもびくともしないタイプの犬でした。他の4匹がすぐに覚えた「お座り、お手、おかわり…
もっとみる木こり2年目。ちょいと楽しくなってきたぞい。
裏山の伐採作業に参加するようになって一年と数ヶ月が経ちました。もともと山歩きが好きで、琵琶湖周辺の山々をトレッキングしたり、犬の散歩ついでに近所の山に歩きにいったりしていたのですが、ここ数年の台風被害や土砂崩れを見るにつけ、せめて登山道とその周辺だけでも整備したいなと思っていました。
手の入っていない山の斜面には杉や檜が密集していて、それら一本一本は細く、根も浅いためか、台風で軒並みなぎ倒さ
たとえ飢えても働くな。〜コロナ失業時代に思うこと〜
仕事がなく炊き出しに並ぶ人がいる一方で、人手不足のために収穫が間に合わず放置される茶畑。雇用のアンバランスについて、人手不足の現場の視点で書いた「飢えているなら働けば?」を、今度は労働者側の視点で書いてみようと思う。
お茶の仕事を通して私は、「自分は季節労働者じゃないから」というセリフを何度か口にしている。仕事をいただいたことはありがたいが、一労働者としての私には「季節労働の常識を受け入れようと
飢えているなら働けば? 〜コロナ失業時代に思うこと〜
今年もまた山間部の茶畑で働かせていただいた。2年前、『ホワイトカラー信仰はいつまで続くのか』で書いた同じ町の茶畑で。前回とは違う農家さんでお世話になった。コロナで世界が一変する前、空前の人手不足だの、売り手市場だのと言われていたあの頃から2年が経ち、コロナ禍の今「失業」の二文字が再びニュースを賑わせている。だから春になり、茶の季節がやってきた時、私はシンプルにこう思ったのだ。
「私に声がかかるこ
新刊のお知らせ『もてなしとごちそう』
最新刊『もてなしとごちそう』(大和書房)を9月24日に発売します。
数年前にネット連載していた「世界のおもてなし」を書籍化しましょう、と声をかけてもらったのが昨年末。そこから、大幅な加筆修正というよりは、ほぼ全面的な書き直し作業を経て、このほどやっと完成しました。もてなすとは何か、人はなぜ誰かと飲食を共にするのか・・・。短いエッセイとして書いていた連載時とはまた全然違った角度から、答えのない問いに
ホワイトカラー信仰はいつまで続くのか?
宝塚市が職員を募集したところ、3名の採用枠に1816名の応募があったそうである。ロスジェネ世代の抱える焦燥感がよく表れた数字だと思う。しかしこの数字には、「ロスジェネ世代の困難」という軸以外にもう一つ、「ホワイトカラー信仰」という論じるべき軸があるのではないかと思った。数字を見たときに、パッと頭に浮かんだある出来事があったのだ。
今年の1月か2月のことである。私はある求人に応募した。2月半ばから