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「タブレットを見ていたら、注意してね」

と、中1の娘が言った。

「え。いいの?」
「うん、夢中になって、時間に気づかないことがあるから」
「じゃ、注意するけど、お母さんのこと嫌いにならないでね」
「大丈夫 笑」

おおー、成長したものだ。自ら「SNS断ち」「動画視聴断ち」を宣言するとは。実は来週、学期末テストが控えているのだ。明日からの三連休は、勉強する大チャンス。そこをみすみすSNSや動画で潰してなるものか、と意気込んでいるらしい。
いいぞ。

子どもがスマホを見過ぎたり、ゲームを続けたりすることに頭を抱える親は多い。
我が家の娘には、小6の時にタブレットを与えた。いまどきは小学生の頃からスマホを持つ子が多いが、我が家はスマホには抵抗があったためタブレットを選んだ。

スマホに抵抗があるなら、何も持たせなきゃいいと考える方もいるだろう。
だが、スマートフォンなどの通信機器は、もはや切っても切り離せないもの。むしろ、上手に活用できた方が有利なのだ。スマホやタブレットの危うい部分に翻弄されず、うまく付き合っていくためには、いろいろな失敗を重ねるしかないと私は考えた。
それは私たち大人だって同じこと。スマホとうまく付き合っていく方法を、親子で模索していこうという思いがあり、タブレットを買い与えたのだった。

買ったばかりの当初は、案の定、娘はSNSや動画視聴に夢中になった。約束の時間を過ぎてしまうことはよくあったし、時には親をごまかして使用時間を延長していたこともあったのではないかと思う。

それでも、およそ1年間の使用期間を経て、「明日はタブレットを見るのをやめてみようかな」と口にしたり、「タブレットを見るのは時間の無駄かも」と話したりするようになってきた。
本人の意識が変わり始めたな……ということは、親の私も感じていたが、いかんせん行動にはうつせていない。あと一歩というところで、冒頭の「タブレットを見ていたら、注意してね」が出てきたので、心から安堵したのだった。

もちろんこの先も、動画を全く見ないということはないだろうし、友達とのSNSに夢中になることもあるだろう。

通信機器との上手な付き合い方。模索はまだまだ続く。

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