フランスという国
まず何を書こうかと考えたところ、今自分にとって一番身近なこと、それは住んでいる場所と家族(夫)のことかなと思い、フランスを取り上げることにしました。上のイラストは私の思う「フランスといえば」の一部です。
フランスに来たきっかけ
2016年の春、それまで5年住んでいた、大好きな大分県別府市を離れ、フランスのパリ近郊にやって来ました。その1年前に、日本へ自転車旅行をしに来ていた今の夫と、別府の路上で偶然知り合い(一番近い温泉の場所を聞かれました笑)、結婚して一緒に暮らすことになった為です。
自転車を愛する夫、フランスから自分の自転車を飛行機に乗せてやって来て、本当は北海道を旅行するつもりで準備して来たのに、関空に着いた後、春の北海道はまだ寒いと聞き、福岡の知り合いを訪ねてフェリーで九州へ。しかも福岡から長崎へ行くつもりが、道を間違えて大分に到着(本人曰く、日本の道路の看板は難しいと、、確かにこちらでは道という道には名前が付いていますし、もう少し分かりやすいかも。それにしても。。)。
フランス語について
当時の私は、旅先で困らない程度の英語を話すことが出来ました。中途半端なレベルだったせいだと思うのですが、フランス語が同じレベルに到達した今、英語を話そうとしても殆ど言葉が出てこなくなりました。英語で話しかけられて、英語で答えたいのにフランス語が出るという現象(不思議と聞く・読む、インプットのスキルはあまり変わらず)。英語がフランス語に押し出されたのか、、単に容量が足りないのかもしれません。。
英語と比べてよく言われるのは、フランス語は細かい所まで決まりごとがきっちりしている、論理的な言語だということ。誤解する余地が少ない。私も学んでみてそう思います。逆にいうと、英語がこれだけたくさんの人に広まったのも、それだけ扱いやすいのかもしれません。
そしてフランス語の音が、やっぱり私は好きです。日本語と同じく、抑揚や強弱が少なく、耳に心地よい言語だなと。たまたま結婚した人がフランス人だった訳で、これが例えばロシア人とかブラジル人とかだったら今頃、ロシア語やポルトガル語を学んでいたでしょうから、自分が好ましく思える言語を学べてラッキーだったな、と思います。どんなに文法や発音が難しくても(遠い目)。
フランス語は現在中級の終わり、DELFでいうとB2の段階です(初級A1から始まり、A2→B1→B2→C1→C2の6段階)。今年の夏には検定試験を受ける予定。ちなみにフランス国籍の取得には、B1レベルが必要です。
フランスに来て知ったこと
ここで暮らすようになる前、一度だけ北欧へ向かう旅の途中で、パリに寄ったことがあります。4日間という短い期間でしたが、大きな都市にしては住みやすそうだな、というのが自分の中での第一印象でした。まさか本当に住むことになるとは思ってもみませんでしたが。
来てまず印象的だと思ったことの一つに、自分が通った後の扉を、後の人の為に押さえて待つという習慣があります。小さな親切、いいですよね。
あと、パン屋さんでもカフェでもブティックでも、お店に入って店員さんを見たら必ず挨拶します。こちらの店員さん達は、お客さんが待っててものんびりマイペース、が普通なので笑、旅行などで来る際は、余裕を持ったスケジュールで過ごすことをオススメします。
夏の間は公園でピクニックを夜遅くまで楽しむ人が多いこととか(22時位まで明るいので)、夕飯の前にアペリティフというお酒とおつまみをとる時間があるとか、パリは都会だけど大きな森に挟まれていて緑が多いとか。パリに関して、まだ新鮮な時に描いたイラストや写真、文章でまとめたものがあるので、興味がある方はこちらも是非見てみてください。
パリ本《Paris》- 2015年夏・秋のパリ滞在より。
フランスという国、などと大きな括りで始めたので、到底書ききれませんでした。また別の機会に、旅をして知った、フランスの各地方のことなども触れた記事を書いてみたいと思います。