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「書く広報」はじめました。日本の丁寧なものづくりを伝えたい

2024年11月1日、株式会社ハリズリーの広報室長に就任しました。ハリズリーは、老舗革製品ブランド土屋鞄製造所のグループ会社です。

ウェブメディアOTEMOTOを創刊してから2年2カ月。OTEMOTOを継続しながらも、初めて経験する領域で右往左往しています。


なぜ突然、広報に?

OTEMOTOが4月に100万PVを超え、成長ステージから活用ステージにシフトするタイミングでした。次の目標について役員と話していたときに「今度は会社を"編集"してみない?」と言われたのです。それで異動先が「広報室」になりました。

OTEMOTOを創刊から任せてもらえたことといい、つくづくおもしろい会社です。もちろん2年間の成果や事業貢献度はシビアに評価されていて、だからこそ「シナジーを出せる場を与えるからもっと会社に貢献してくれ」という厳しいメッセージだったわけですが、そんなん俄然張り切りますよね笑。

これまで記者として各社の広報の方たちにお世話になり、広報の方向けのセミナーに登壇して偉そうに語ったこともありました。ただ、広報としての実務経験はゼロ。本を買い、広報会議のバックナンバーを集め、尊敬する広報パーソンもりもとあいさんのnoteを読みまくり、何人もの広報の方に会いに行って情報収集しました。

株式会社ハリズリーの土屋成範社長(右)は、土屋鞄製造所の2代目社長
Photo by 安重百華さん / 土屋鞄製造所

世の中とビジネスの接点

攻める広報、守る広報など、事業内容や会社規模によって広報の目的や役割は異なると思うのですが、私にできるのは「書く広報」。これまで他社を取材してきたのと同じように、世の中に求められていることと会社の強みの接点でインパクトを出すことではなかろうかというのが、正解かどうかはわかりませんが、今の私がとらえている広報の一つのかたちです。

ハリズリーは、「つかい手も、つくり手も、豊かな社会」をミッションに、ものづくり技術とその継承発展によって暮らしを豊かにする循環を生み出そうとしている会社です。つまり、日本の丁寧なものづくりを応援することは、ハリズリーの強みを伝えることでもある。そう考えると、記者や編集者としてのスキルや経験を広報でも生かせるかもしれないと思ったのです。

このところ勢いよく読まれている「ふるさと納税」の記事などは、「書く広報」のささやかな取り組みの一つ。

「ふるさと納税」は、自治体に寄付することで良質な返礼品を入手でき、地域に根差したものづくり産業の応援にもつながります。

ハリズリーが目指す「つかい手も、つくり手も、豊かに」を間接的に伝えたいという思いと、この時期に冷凍庫を圧迫しない返礼品をまとめれば世の中の関心が集まるだろうという経験値の両方をアウトプットしました。自社他社を問わず、いつでも「書く」ことができるのは、OTEMOTOという媒体を育ててきたからこそです。

つないだ手もとから

前回のnoteでも書きましたが、グローバル化やAIの進歩など大きな時代の変化の中で、1社だけで孤独に攻防するのではなく、つくり手とつくり手、つくり手とつかい手が手を取り合って新たな価値をつくっていく必要があると考えています。他社と自社をつないで強みを相互作用させる「パートナーシップ」も、私の役割のひとつです。

さらに、プレスリリースを配信したり、社員の取材をアレンジしたり、社内報やグループ報を書いたりといった業務も、慣れないながらにやっています。

土屋鞄の社内報「革ノオト」は社内報アワードで連続受賞中。編集長の小笹玲子さん(右)と情報交換
Photo by 安重百華さん / 土屋鞄製造所

2025年、土屋鞄製造所は創業60周年を迎えます。ハリズリーやグループ企業について知っていただく活動を地道に続けながら、日本の丁寧なものづくりの周辺を盛り上げていきます。

「つかい手も、つくり手も、豊かな社会」を目指して。

これからも、どうぞよろしくお願いします!


最後にひとつ告知があります。

OTEMOTOの創刊、成長、活用について、一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構(D-JEDI)の連続講座にて2024年11月26日(火)20時からお話します(オンライン)。

私自身、オウンドメディアを運営している方、企業のひとり広報の方、広報をしているメディア出身の方たちと情報交換できる機会がほしいな、、、と思っていたところで、もしご興味ありましたらご参加いただけるとうれしいです。

申し込みはこちらから


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