定量と定性という考え方について
みなさんこんにちは。 アキカゼです。
今回は軽めの話題を書いていきます。
みなさんは定量化・定性化という考え方をご存知でしょうか?
実験を伴う理系学問を履修した方は知っている場合が多いでしょうが、理系でも実験が無かったり文系のまま進んでしまうと知らないまま過ごしてしまうのではないでしょうか?
今回自分のためにも改めて定量と定性という考え方について言葉にさせていただきます。
もともとは理科の実験などで出てくる概念ですが、あまりにも便利なので私は日常生活の中でもこの考え方を使っています。
ではご説明しましょう。
といっても何も難しいことはありません。
定量:数値化できる物事
定性:数値化できない物事
これだけです。
具体例を挙げましょう。
数値化できる物事とは温度、気温、湿度など。
数値化できない物事とは暑いか、寒いか、不快か快適かなどです。
前者は誰にとっても共通ですが、後者は人によって、状況によって変わります。
定量は客観的、定性は主観的と言い換えることもできるでしょう。
理科的な厳密な意味でいうと、この言い方はちょっと違うのですが日常的に使う分にはこの理解で十分です。
次のように言い換えることもできます。
定量:主観によらず数字など誰が聞いても同じ結果を共有できる表現
定性:大きい、小さい、のように人や基準によって解釈がばらついてしまう表現
私が自分のことを頭がよろしくないなぁと思う理由の一つとして、日常や仕事の会話で定性的な表現を多用してしまうからというのがあります。
進捗どのくらい?と聞かれたときに、大体終わりましたとか、まだだいぶ残っていますと応えてしまうのです。
一応定量定性の違いは頭に入っているので、最近では全体がこれだけあってそのうちこれだけ進みましたと言い換えることは出来ているのですが、とっさに聞かれるとまだ定性的な回答をしてしまうのですよね…。
以前会社で働いていたときにはそもそも全体量を見積もることも出来ず、どの程度の進捗なのか全く具体的に話せないでいました。
傍目から見て仕事ができる頭の良い人というのはまずまず定性と定量をはっきりと使い分けることが出来ています。仕事だけでなく日常会話もまた然りです。
しかしながらこの考え方はあまり一般的にはなっていないのではないでしょうか?
友達と話していると定量的に表せるのに定性的に言っている場面が多々あります。
そんなときには質問してお互いに誤解のないように気をつけているのですが、これも定量と定性の違いが頭に入っていないとできないでしょう。 私もいつもできているわけではありません。
単に見過ごしてしまうこともありますが、疲れているときなどは無心でスルーしてしまったり、気づいても指摘せずにやり過ごしてしまったりします。
定性的に話したほうがわかりやすかったり、感情に訴えかけたりしやすいので必ずしも定量的な表現をするのが正しいわけではありませんが、定量的に話せるにも関わらず定性的に話すと誤解して伝わることも多くなってしまいます。
今自分は定性的に話すことでかえってわかりにくくなってしまっていないか?
定量的に話すとどのような表現ができるだろうか?
など 人になにか伝えるときには定量・定性に自覚的でありたいと思っています。
みなさまはどうでしょうか?
定量・定性を使い分けることが出来ていますか?
それともこういった考え方を初めて知ったでしょうか?
コメントで教えていただければ幸いです。
私も今後の文章表現やおしゃべりの中で気をつけていきます。
みなさまにおかれましても、定量・定性の使い分けができると会話相手との齟齬がなくなってスムーズな意思疎通ができるようになるかもしれません。
もちろん小説や相手の情動に訴えかける必要のある発表・プレゼンについては定性的な表現で良いでしょう。
しかしこれは根拠を示さねばならないとか、誤解のないように伝えなければならない、というときは定量表現をするほうが相手も納得しやすいはずなので、一緒に気をつけていきましょうね。
ではまた。