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美術の授業 日本美術史 「狩野探幽 の魅力」
探幽の水墨画の導入
狩野派の絵というと、どれも同じように見えてしまいます。ですが、「狩野探幽」の作品はやはり魅力的です。
今まで、私は「どれも同じ」と思っていましたが、昔の絵画を研究し、自分の作品に生かす狩野探幽は魅力的に思えてきました。
探幽が狩野派の画風を変えたものの一つに水墨画の導入があります。
狩野派に新しい水墨画のスタイルを取り入れました。
狩野探幽▼
余白が効果的で筆線の省略 筆数を抑えている
探幽の祖父にあたる狩野永徳の作品と比べると違いがわかります。
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狩野永徳▼
探幽縮図
探幽は、写生や古画の模写も行っていました。
実物大に近い大きさで模写したもの 模本
簡略に縮小して模写したもの 縮図
簡略に縮小して模写したもの 縮図には、様々な種類があります。
仏画や絵巻物など、その数も種類も現存するものだけでも相当の量になります。
また絵画制作の参考に供する資料として蓄積していきました
探幽縮図 歌仙源氏類人形図巻 ▼
詞書(文字)まで模写している。探幽っぽくないですが、面白いです。
下のやまと絵っぽい作品は、探幽のオリジナル。幕府から命じられて作成したようです。作成するに当たって、絵巻物を集めて研究したようです。
狩野派っぽくない作品ですが、古画の模写が生きているように感じます。
東照宮縁起⇩ 探幽 筆