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貧血にはひじきよりあれ

貧血には、エネルギー。

鉄欠乏性貧血の方は、鉄が足りていないのかなと考えると思います。でも、摂取量が足りていないのではなく、吸収されていないだけかも?

血を作る材料として、鉄とたんぱく質。それは、正しいのですが、なぜ同じように普通に食事をしているのに貧血の人とそうでない人がいるのでしょう。多少意識しているかもしれませんが、とりわけ鉄の多い食材ばかり取っているわけではなさそうな人でも、貧血ではない方も多い。

どこに違いがあるのか、というと、エネルギーが充実しているかどうかだと(2024年9月現在)いわれています。

エネルギーをちゃんと摂ってるか、という観点で行くと、別にやせていかないし、割とちゃんと食べているよと思う方、多いと思います。

でもお母さん、胸に手を当てて考えてください。ご飯一杯150gに3.8g、お肉100gに20gたんぱく質入っているとして、ご飯150gとってますか?家族4人分でお肉400g買っても、盛り付ける時子どもとお父さんに多めにお肉あげてませんか?となってくると、体重1kgあたりたんぱく質1gが維持されてないかも。

身体は、入ってくる食事の量にすぐに対応します。しないと、倒れてしまうから。だから、本来1800kcal必要でも1000kcalしか来ないと分かったら即適応します。髪の毛のつやなくして、肌のターンオーバー遅くして、メラニン色素排除するのやめて、生理遅らせて、睡眠の質落として、とこんなものでしょうか。心臓は動かさないといけないけど、なんなら勉強と仕事の効率は20%ずつ省エネして、ということになります。だから、そんな簡単にはやせません(むしろ体が気が付かない程度、少なくとも基礎代謝以上でないと体はすぐ気が付いて適応します)。しっかり食べているのに太らない人は、体質は別として、食べる能力が高い人たちと言えるでしょう。

もちろんいきなり今日からたくさん食べたら脂肪になります。代謝能力がおいつかないので。代謝能力を1週間単位、1か月単位で伸ばします。ごはんをいつもより1口分多く盛る。おやつは減らしましょう。中身のないカロリーです。栄養は充実している(たんぱく質体重1kgあたり1-1.5g、脂質も、魚も食べてるよという人)けれど、運動しすぎでカロリー足りてない人は、おかしも大歓迎です。代謝能力があがってから思い切り食べましょう。今は、体を充実させることが先決です。

そのようにして、多く食べられるようになると、何が起こるか。エネルギー不足で引き起こされるヘプシジン(鉄吸収阻害のホルモン)の分泌が落ち着き、鉄を代謝する能力が戻ります。


もうひとつの引き算栄養学は、よくかむ。よく噛んで、胃酸をだしてたんぱく質(肉や魚など)から鉄を吸収できる形にします。

じわじわと多く食べる。
よくかむ。

それだけで、おそらく3ヶ月くらいで貧血も顔色悪いのも食欲の我慢からも解放され、肌つやも集中力もやる気も戻ってくることでしょう。忙しいからよく噛んで食べる暇がない!という方も、比べれば5分が7分になるだけなのが分かると思います。1食でいいです。お試しください。必死のお願いです。また食べるのが遅い方、も聞いてみると食べる集中力が低いだけでよく噛んでいない方もいました。

私はランナー貧血だったのが、よく噛む、を3食に1食くらいやるようにしただけでサクッと克服できました。3ヶ月、はまず貯金としてフェリチンという形で貯蔵して、お財布にも少し余裕の鉄をいれておける(こちらが目に見える方の鉄)ようになるまでなので少し長めです。

皆さん、あの食材が体にいいといわれればすっ飛んで行って買うのに、よく噛む、ひとくち多く食べる(普段のご飯1杯のgを計り、+30gする)、とかは口を酸っぱくして言ってもなかなかやってくれません。どうか、次は引き算栄養学で、判断力を取り戻してくださいませ。




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