【要約】数値化の鬼|ビジネスで成果を出したい全ての方へ
「ビジネスで成果を出したい。。」
そんな方にぴったりの一冊を紹介します。
今回は安藤広大著「数値化の鬼 - 仕事ができる人に共通する、たった1つの思考法」について解説していきます。
この本の著者は、上場企業・株式会社識学の社長であり、講師として多くの企業の業績アップに貢献してきました。
前作「リーダーの仮面」は40万部を超えるベストセラーとなり、管理職を中心に多くのビジネスマンに読まれました。こちらも解説していますのでまだの方はこちらから↓
その著者が生み出した、「徹底的に数値化する」メソッドによって、全ビジネスパーソンが実践できる仕事術が本書では解説されています。これは6年で2700を超える企業がすでに導入し、効果を挙げています。
この本を読んで正しい数値化のやり方を学べば、数字を上手に使いこなし、ビジネスでより結果を出す方法がわかるようになります。一緒に学んでいきましょう!
なぜあの人はあんなに仕事ができるのか
仕事ができる人は、必ずと言っていいほど数字をうまく使いこなしています。
本書では仕事ができる人を、「評価者から評価される人」と定義しています。上司や場合によってはクライアントなどが評価者にあたるでしょう。仕事ができる人は、彼らに数字で評価される際、その評価ポイントをきっちりと抑えています。
また、数字は自分の現状を客観視して正しく理解する唯一のツールです。
自分がどこにいて何を目指し、どう行動すれば良いかを客観的に考えることができます。
では、数字をどのように使っていけばいいのでしょうか。
PDCAに数値を入れると成果が上がる
PDCAに数値を入れることで、ビジネスで成果を上げやすくなります。
その理由は、数値を入れることで「いつまでに」という期限や「どれくらい」という行動量などの計画が明確になるからです。また、現状把握が正確にできることで正しく対策が取れるようになります。
例えば、Planで「400ページの本を10日で読み切る」という計画を立てたとします。するとPDCA全体の流れは以下のようになるかと思います。
この時、もし開始から3日後に100ページしか読めていなかったら少しペースが遅いことがわかります。そして、明日巻き返すためには60ページ読めば良いことがわかり、明日どうすれば60ページ読めるか対策を考えることができます。
また、PDCAサイクルを回すとき、重要なことが2つあります。
1.Pに時間をかけすぎない
1つ目はP(Plan:計画)に時間をかけすぎないことです。
人間は計画を立てている時が一番テンションが上がります。ここで時間をかけて立派な目標を立てるだけ立てて、明日から頑張ろうではすぐに挫折してしまいます。
大事なのは、立派な計画を初めに一つ立てることではなく、行動の数をこなすことです。なのでPを立てたその日からDoをやりましょう。
2.数値化はなんとなくを許さない
2つ目は、数値化はなんとなくを許さないということです。
C(Check:確認)の際に、目標のうち半分以上は達成できているからまあOKと言ったような甘い確認をするのではいけません。達成できなかったのなら、なぜ達成できなかったのかを考えてA(Action: 改善)につなげてください。
また、改善の際にも数値化が重要です。先程のPDCAの例でいうと、読書とは関係ないことに2時間使ってしまっていた場合、それを1時間で済ませて、読書時間を1時間増やす。そしてその1時間で本を30ページ読む。と言った具合に徹底的に数値化してください。
あいまいな振り返りに価値はありません。
こんな目標の立て方、していませんか?
数値化した目標を立てる際に気をつけなければいけないことは、「確率の数値目標を立てない」です。
ビジネスで最も大切なのは行動力です。目標を確率で立てると、質を上げることばかりに目がいってしまいます。
例えば、契約の成約率50%を目標にしたとします。すると、もし10件訪問して5件契約が取れている状況になったら、次もう1件訪問しようとはしなくなります。もし失敗したら50%を下回ってしまうからです。
ですが本来、成約の可能性があるのであれば、例え契約が取れない可能性があったとしても、訪問を行うべきです。
本書ではこれを「確率の罠」と呼んでいます。確率の罠に囚われないようにしましょう。
改善フェーズでのよくあるミス
A(Action:改善)フェーズで重要なのが「変数を見極める」ことです。
結果の裏にはそれを裏付ける数字が必ず存在し、その数字をテコ入れすることで結果が改善します。しかし一方で、改善しても結果にさほど影響を与えない数字も数多く存在しています。
例えば、あなたが仕事でプレゼンの結果があまり好ましくないとします。その際、プレゼンでの説明の仕方に問題がある場合、いくら資料の完成度を上げようと時間をかけても、あまり効果的とは言えません。
もしあなたが普段改善に向けて頑張っているのになかなか結果が出ない場合、変数以外を変えている可能性があります。
本当にその数字が変数なのか、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
数字を使いこなしたい全ビジネスマンへのアドバイス
数字をうまく使いこなすには、日頃から数字を使う癖をつけておくことが大事です。数字は使えば使うほど強くなるからです。
逆に、数字を使う癖がついていない場合は、なかなか重要な場面でいきなりうまく数値化を行うことができません。ここまでの章で解説してきた数値化を実際に自分のものにするためにはトレーニングが必須です。
本書の中では、数値化を癖づける方法が詳しく紹介されています。その内容についてはぜひ実際に本書で確認してみてください。
まとめ
今回は、安藤広大著の「数値化の鬼 - 仕事ができる人に共通する、たった1つの思考法」について解説しました。
著書ではこの記事で書かれている内容をより詳しく説明していることに加え、「短期視点と長期視点」や「良い損失と悪い損失」などなど、この記事では紹介しきれなかった様々な数値化にまつわる仕事術について説明されています。
「もっと数値化を極めて、仕事で結果を出したい!」という方は実際に手に取って読んでみてください。
また、著者の前作である「リーダーの仮面」も解説しています!
最新のマネジメント術が紹介されていて、特に部下を持つ社会人の方は必見です!こちらもぜひ合わせてチェックしてみてください!
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