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Photo by
kotoba_tanosii
花束を買いに行ったときの話
昨日は母の誕生日でした。
お祝いに何かしたいなと考えた時、
お花を贈るのはどうだろうかと考えました。
近所のお花屋さんを調べて、
私はお花のことが何もわからないので、とりあえず明るい感じでお願いします、と伝えました。
当日、お花をお迎えに行くと、
そこには、ピンク色でまとまった華やかで可憐な花束が待っていました。
きっと、このお花をお部屋に飾れば、
その空間、そこに漂う空気も、一瞬で明るく色づき高揚感を与えてくれるような。
用意してくださった店員さんにお礼をして、
持てば視界がお花で半分は埋まるくらい大きな花束を、車で来たので助手席にそっと乗せて、母の元へ帰りました。
いざ渡すときは緊張しましたが、母はびっくりしながら何度も『ありがとう』と言ってくれて、写真もいっぱい撮って、満足そうにしていました。
母へのお祝いは大成功です。
そんな嬉しい出来事もそうですが、
お花を買いに行く時間が、自分にとって尊くて、文字で残しておきたくなり、今こうやって書いています。
運転しながら、横目でチラチラお花を見て、そのたびにニヤニヤして、車内は良い匂いに包まれてて、
わたしの人生に『助手席に花束を乗せてプレゼントしに運転する』というイベントが発生したこと、そのものが嬉しくて、なぜかちょっと感動すらしてました。
なんか、『私ったらなかなか良いことしてるじゃん』って微笑ましく思えてね。
なるべく、どんな些細なことでも感動は文字に残しておいて、のちの私に『あなたは忘れてるかも知れないけど、こんな感動を実は体験しているんだよ』って伝えたいんです。
きっと、のちの自分の心を助ける日が来ると思うから。
この世に感動なんてないと自暴自棄になってこの文章に辿りつくまで、それまでこの思い出を温めておこうと思います。