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学習動機をメタ認知する【なぜ?】
人が学習する動機はいろいろある。
そして動機を改めて知り、強化したり拡張したりすることがモチベーション強化に繋がる。
最初は学習意欲があったのに、次第にやる気が低下してしまう人はもう一度動機を見直してみるといいかもしれない。
今回は学習動機を分析する視点について紹介する。
学習動機の二要因モデル
以前、サイトの方で市川伸一さんの「学習動機の二要因モデル」を解説したので、こちらも参考にしてほしい。
この学習動機の二要因モデルは、「学習内容の重要性」「学習の功利性(賞罰の直接性)」の2軸で学習動機を分類したものである。
① 充実志向:学習自体がおもしろい
② 訓練志向:頭を鍛えるため
③ 実用志向:仕事や生活に活かすため
④ 関係志向:他者につられて
⑤ 自尊志向:プライドや競争心から
⑥ 報酬志向:報酬を得る手段として
学習動機はこの6つに分類される。
ある学習について一種類の学習動機しか持たないわけではない。
数学の勉強に対する動機が、「友人に勝ちたい(自尊志向)」と「問題を解くのが楽しい(充実志向)」の組み合わせだったり。
また、学習動機は変化していく。
最初は友人につられて(関係志向)始めた学習も、やるにつれて充実志向へと移っていくかもしれない。
学習動機を見つめる視点を持つ
動機をあえて見つめ直すというのはメタ認知だ。
学習動機の二要因モデルというメタ認知的知識を持つことで、具体的な動機を抽象化しながら分析することができる。
抽象化できると転移が可能だ。
転移ができるということはつまり経験値をためてレベルアップできるということだ。
学習動機を見つめる視点を持つことで学習者としてレベルアップしていくことができる。
自分の学習動機だけでなく、他者のが学習動機も分析することでより理解が深まるだろう。
特に教育者やコーチが使えると有用かもしれない。
自分の能力を鍛えられる視点は?
今回は学習動機を見つめる視点を紹介し、それが学習者としてレベルアップすることに繋がることを書いた。
視点とは「問い」の切り口である。
「問い」とは思考である。僕の能力開発論に照らし合わせると、思考は行動(アウトプット)や観察(インプット)にも影響を与える。
視点にはさまざまな種類と分け方があるが、今回の視点はメタ的な視点。
つまり、自分の認知活動に対する視点だ。
この種の視点は自分の強化効率を上げてくれる。
成長は誰もができることだが、成長率は人によって異なる。
それを才能と吐き捨てていてはもったいない。
一つの答えがメタ的な視点を持つこと。
今回は「学習動機の二要因モデル」について紹介した。
**僕の能力開発論**
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