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知らないまちを歩く
こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。
先日、知人の家に行きました。
待ち合わせ場所は、名前は知っているけれど、
一度も降りたことがない駅です。
せっかくですから、散策してみようと思いました。
待ち合わせ時間よりも前に着いて、駅の回りを歩きます。
線路の工事中らしく、駅全体が白い囲いで覆われていました。
駅前に、いかにも地元の不動産です、
という雰囲気のビルがありました。
年季の入ったガラス窓に、物件広告がびっしり貼られています。
その隙間から中をのぞくと、気の強そうな女性が座っていました。
長い髪をひっつめにして、電話応対をしています。
机においてある、キャラクターもののマグカップが、
似合っていなかった。
(よけいなお世話ですね。失礼しました)
駅前ですが、どの建物も古く、背の高い建物がありません。
その中で目立つのは、大手建築会社のマンション。
他のビルが3階建てか5階建てなのに、
マンションは10階、20階建て以上。
雰囲気が合わないので、浮いているように見えます
生活感が感じられません。
マンションのそばには、SEIYUがありました。
駅の近くですし、人がたくさんいます。
道路を挟んで向かい側にあるお店が、目に止まりました。
タコス&タピオカ。
珍しい組み合わせです。
黄色い看板に書かれた絵が可愛らしい。
どうやら、テイクアウト専門の様です。
小腹が空いていたので、軽く食べる事にしました。
タコスか、ナチョスか、タコライスか。
あまり時間がありませんし、これから知人宅へ行くので、
がっつり食べるわけにはいきません。
タコスにしました。
スモークチキンか、スパイシーなカレー味か。
両方だと食べ過ぎになるので、スモークチキン味を選びます。
店員さんが作っている間に、お店の中を観察。
食べ物屋さんなのに、なぜか化粧水やシャンプー類がおいてあります。
メキシコから輸入してきたというアクセサリーもありました。
統一感のなさが、とても不思議です。
「お待たせしました」
ほかほかの、出来たてタコス。
自分では作らないもののひとつですから、それだけでも嬉しい。
白い紙に包まれたタコスを取り出して、かぶりつきました。
「ん?」
味のないスモークチキンと、むだに多いマヨネーズ。
元気のないレタスにトマトケチャップ。
温かさだけが、期待通りでした。
無言でひたすら咀嚼。
寂しい気持ちのまま食べ終えて、出てきたのはため息。
食べたのに、よけいお腹が減ったような気分です。
「たこ焼きとかないかな」
周りをキョロキョロ見ましたが、それらしきお店はありません。
そうしているうちに、待ち合わせ時間が迫ってきました。
あきらめて駅に戻ります。
「もっとおいしいものが食べたい」
リベンジを誓いました。
私は、このまちでおいしいものに出会えるのでしょうか。
つづく。