
OFWがつくった、フィリピンの黒いフローズンヨーグルト
学校にださなければならないレポート、なんとか終わったか、いやまだか……という状況下で、ちゃちゃっとサボりに出かけました。
やっぱり気分転換をしないとね。
近くのモールにあるスーパーで買い物をし、ちょっと甘いものでも食べようかと思ったそのとき、目に入ったお店が。
「BLK513」
前からいっぺん、ためしてみたいな、と思っていたフローズンヨーグルトのお店です。
大学に近いこともありますが、お店のなかは若い人でいっぱい。
小さなお子さん連れのご夫婦のうしろからお店に入り、どうやって頼むのかなあと、見ていました。
ふむふむ、この紙カップの場合、フローズンヨーグルトがはいり、三つのトッピングを選べるようです。
シリアルなどもある乾きもの系からドライフルーツを選び、果物のコーナーから赤いドラゴンフルーツを。
最後はソースです。キャラメル、抹茶……とかいろいろある。私はソルティチョコレートを選びました。
靴べらのようなスプーンがかわいい。190ペソぐらいだったから、500円近くしますね。
食べると、うん、甘すぎない感じでおいしいです!これは何の味なんだろうと考えながら食べました。だって、フローズンヨーグルトは白いものが多いですよね。
店内の表示をみると、「Activated Charcoal-Enhanced」 と書いてあります。なにそれ?
少なくともチョコレートじゃないんだな。調べると活性炭を加えたフローズンヨーグルトなのだそう。
ちょっとググったらこのお店、なんとフィリピン政府観光省に日本語でもアピールされている!
ということは、外資じゃなくてフィリピン企業なの?と調べたら、なんとOFWのカップルが立ち上げた会社なのですね。
OFWとはOverseas Filipino Worker、海外で働くフィリピンの人のこと。創業者のカップルは、シンガポールで5年間働いていたのだそう。
Business News Philippines の記事などによると、創業者はキム・シーさんとアビ・フェルナンデスさん。キムさんはシンガポールのファストフード店で働き、起業を夢見ていました。
そこに、ファッション関係の仕事をしていたアビさんが、健康志向の食品がトレンドになっていることをキャッチ。ヴィーガンなどは世界で注目されているけれど、「甘いのに健康志向」というものはまだないよね、と気づいたそう。
フローズンヨーグルトに目をつけ、2015年から開発に着手した2人は、さらにヘルシーにするため「活性炭」を使うことを思いつきます。デトックス効果や、歯をきれいにしたり、二日酔いに効いたりする効果もあると考えたそうです。
2人は2016年にフィリピンに帰国すると、すぐマニラ首都圏にあるSMメガモールに初店舗をスタートアップでオープン。はや!
やはりスピードですね。いまやモールでよく見かける人気のお店に成長したというわけです。日本にもそのうち出店するかもしれませんね。
ところでBLK513という店名ですが、「ブラック」だからかと思っていたら、違った!
AKBグループとも関係ないです。
そもそもシンガポールのお店っぽいなとたまたまググって気づいたのですが、そう、シンガポールにある513地区(ブロック)の地名だったんですね。(上はシンガポールの地図です)
フィリピンには海外で働く人がたくさんいますが、海外で得たヒントをこんなふうに持ち帰って、大成功する人がもっと増えてもいいのになと思います
それにしても、
フィリピンのモールに行くたび思うのは韓国料理の人気のすさまじさ。BLK513のお隣にも新しいお店ができるみたいです。間に合えば食べに行ってみようか。いや、日本に帰るまでおいしい韓国料理はがまんしようっと。