ファミリーカーの広告で「家族」という言葉を使わないこと
大手広告代理店(おそらく電通)のクリエイター・笛美さんの著書『ぜんぶ運命だったんかい(おじさん社会と女子の一生)』を読み、広告制作現場の懐かしい既視感に襲われた。
ぼくも10年以上前、その渦中にいた。
本書は、過重労働と男尊女卑社会に疑問を抱き、フェミニズムに目覚める経緯が克明に描かれている。ぼくも当時抱いていた違和感がていねいに言語化されているので、随所で膝を打ちたい気分にとらわれた。
そしてやがて、数年前に自動車メーカーの広告制作に関わったときのことを思い出していた。