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「生きててよかった」と思える体験を。
4月から、僕は転職をした。新しく働き始めた場所は「東京」。ソーシャルベンチャーのハッシャダイソーシャルというチームだ。
地元香川で小学校の先生をしていた自分にとって、結構大きな決断だったと思う。でも、働き始めた4月から今まで、不思議と、不安よりもワクワクすることの方が多かった。
今日は、そんな僕が転職してから初めて、チームのメンバーと一緒に合宿のようなものを行ったことをまとめていこうと思う。
言葉にすることは恥ずかしいが、これを機に今までを振り返るのも悪くないだろう。5分ほどで読めるので、肩ひじ張らず、カップラーメンを待ちながらこのnoteを読んでほしいなと思う。
集合地は「燕三条駅!」
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今回の合宿先は「新潟県 燕三条駅」。
燕市と三条市は金属加工が有名なまちで、様々な職人の方々やメーカー、伝統的な企業がある素晴らしいまちです。
今回は燕市、三条市に詳しい方々にご案内いただき、町工場や働いている場所を見学します。
そして、そこで働いている人たちの話を聞いたり、一緒にお話したり、研修したりする、とっても贅沢な体験です。
スノーピーク見学
まずは、僕もキャンプをするときに愛用している「スノーピーク」さんの会社を見に行くことに。
オートキャンプ場でBBQをしながら、現地の人やスノーピークの人とおしゃべりして、とっても楽しい時間からスタート。
なんで今の会社で働いているのか、スノーピークさんが大切にしている価値観、どれもが素敵で、たくさん学びながらお喋りをしたあとに、会社の中を見学させていただくことに!
会社の中の様子は一言では言い表せませんが、とても自由な空間で、自由の中にもコミュニケーションを生み出す工夫がある、素敵な空間がそこにはありました。
そして、階段を降りると、今までのスノーピークさんの歴史が書いてあるお部屋に。そこでは、今では有名なスノーピークがどうやってそこまでこれたのかなどが記されていました。
特に感動した言葉は「スノーピークとキャンプしましょう」。
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より良い商品、より良い会社になるために、お客様の声を聞く事が大事なのではないか。という仮説から始まった「Snow Peak Way」の取り組み。
そのチラシのキャッチコピーが「スノーピークとキャンプしましょう」でした。
もっと他にも様々な要因、施策があっての結果であるとも思いますが、そこからスノーピークのコミュニティブランドへの道のりは始まったと書いてありました。
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SUWADA見学
次の見学地は、「SUWADA」こと「諏訪田製作所」さん。
金属加工の中でも特に「爪切り」が有名で、SUWADAの爪切りといえば、金属のことをあまり知らない僕でも知ってるほどの一級品です。
何を隠そう僕は、この爪切りを使うことにとても憧れていました。理由は「切れ味や爪を切る時の感覚がたまらない」と大好きなYoutuberが言っていたからです。
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作業場の中で見た職人さんの姿は、最高にかっこよく、一所懸命作業に集中していました。その工場では、職人さんが作業している工程がガラス越しに見えます。
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職人の世界は手作業で、少しでもズレなどを起こさないように、何度も確認・修正するような場所です。集中や身体感覚が研ぎすまれている空間がそこにはありました。
通路には、爪切りの端材でつくられた展示物や爪切りの工程がわかる展示物が飾られているので、仕事ぶりを見ながら爪切りへの知識も手に入れられます。その体験が、とても良い。
そして、見学をしたからこそ、物の価値を「再確認」できます。
この商品に、ふさわしい値段。いえ、それ以上の価値がついても不思議ではないくらいの感覚。
それはつくり手の姿を見るとありありと感じることができました。
次回、もっと成長した人間になったときに、あの爪切りにふさわしい大人になって、買いに行きたいです。
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玉川堂見学
そして次に向かったのは「玉川堂」さん。二百年、銅器をつくりつづけている企業さんです。
打つ。時を打つ。
冷たい銅板に命を吹き込む
職人の一鎚一鎚。
生み出される、世界にたったひとつの銅器
新しい輝き。
会社に入ると、「打つ。時を打つ。」から始まる玉川堂さんの大切にしているつくり手の考え方が目に入ります。
そして、一つ一つ丁寧に作られている作業場を見て、僕の言葉では言い表せないような「つくり手の歴史や文化」がその作業場の空気感に表れていました。
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そこで出会った職人さんもそうですが、玉川堂を紹介する方のお話が、僕の心の中には特に残っています。
それが「自分にはこれしかなかったんじゃないか」と思える感覚があること。
得意なことを仕事にしよう。
そうは言うけど、自分の得意なことは何か、正直分かりずらいもの。
でも、玉川堂に出会えて、自分もこの場所でなにかできることがあるんじゃないか。
きっかけはそういった考え方だったけど、そこで働くうちに、「自分にはこれしかなかったんじゃないか」と思うことがあるんです。
そう語ってくれました。キャリア選択には何もキラキラした理由ばかりが並ぶものではありません。
選択したあとに、自分で納得の理由ができることだってあります。
根拠のない選択でも、一所懸命行っていれば、その感覚になることもある。それは一種の希望の形だなと思いました。
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その他にも、出会って、話して。
今回の1泊2日の旅では、様々な人に出会いました。そして、その出会いの中で僕は改めて感じます。
それは、僕は出会いによって加速するタイプだということです。
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これは本当に人によると思いますが、思えば僕の人生は、人との出会いによって感化され、自分の考えが深まることばかりでした。
出会った人たちにいただいた言葉たちは、僕にとってはこれからを生きるヒントのようなものです。
いつか思い出したときに使うヒントもあれば、腹落ちするのは後かもしれないけれど、大切にとっておきたい言葉もあります。
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今回、僕がいただいた言葉の中で特に印象に残った2つを紹介します。
目的のために手段を選ぶ。
タスクをしていると、ついつい手段が絶対だと思うことがあります。でも、そんなことはなくて、そこを目的から考えるようになっていくことが大切なんです。
これは言葉ではわかるけど、実際やるのは難しいランキング第2位にランクイン。
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短期的な結果だけを見るんじゃなくて、中長期的に生かされる視点も大切に。
これは、僕が見学したことをすぐ目の前の取り組みにつなげようとして悩んでいた頃、授けていただいた言葉です。
いつか、この言葉が自分の感覚と繋がる瞬間があるのだと思います。
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「生きててよかった」と思える体験を。
今回の旅で行ったことをここまでまとめました。
でも、まとめたことは、研修の視点としてのまとめです。
では、ここからは研修ではなく、ハッシャダイソーシャルの森本として、今までの活動も少し振り返りながら書いていきたいと思います。
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思えば、ここまでもたくさんの経験と出会いをわたしていただきました。
でも、今回はチームとしては初めての合宿。
どちらかといえば学ぶことよりも、この共通体験が最高に嬉しかったんです。
旅の締めで行ったスノーピークさんがつくっているスパ。
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そこでの体験はもちろん最高なのですが、その体験をあの人たちとできたことが心の底から嬉しい。
僕にとって、尊敬している人たちでもあり、最高に大好きな人達です。
チームメンバーで移動したことも含めて、旅の一連の体験が、僕をここまで感動させたのだと思います。
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心の底から、生きててよかった。そう思いました。
教育をしていると、どこを目指すのか、目的は大切です。その目的はついつい賢そうな言葉で固めがちでもあります。それはいいとしても、もっとシンプルな言葉で表しても良いじゃないか。
僕は生きる目的の一つに「生きててよかった」と思える体験をあと何度も味わいたいということがあります。
「生きててよかった」と思える体験には
「何をするか」も大切ですが、
今回の体験を通して気づいたのは、
誰といくか。
どこへいくか。
そして、
何をするか。
この順序が大切なんだ、ということです。
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移動から得られるもの。
移動したから得られるもの。
体験を通して、僕は何度生きててよかったと思えるのだろう。
ハッシャダイソーシャルはそういった機会を
これからも若者に届けていくのだと思います。
これからも
あなたのハッシャダイになれるよう
わくわく楽しみながら、やっていきます!!
今回頂いたものを胸に、精進していきます。
改めて、今回の旅に感謝です。
ありがとうございました!!
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