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子どもの感情考察 「バレたくない」

4歳次男とたわいもない話をしている中で

「バレたくない」

という言葉が出てきた。

次男、そんな言葉も概念も知ってたんや!
と驚き
「次男くんは、バレたくないって思うときある?」
と聞いてみたら
「あるよ」
と。

普段から非常にしょーもない悪事をいろいろと働く次男。
コップの中に手突っ込むとか
自分の手足を口の中に入れるとか
友達との距離が近すぎて女の子たちに嫌な顔されるとか
友達の席を勝手に決めるとか
とか
とか。
かなり前の吉本新喜劇のネタみたい。
俺は今まで数々の悪いことをやってきた!っていう小藪さん(あってる?)の、アレ。

友達に噛みつくのは今は落ち着いているけれど
おそらく担任の先生にはマークされたままであろう次男の
バレたくないこととは。

「あさ、お母さんとバイバイして泣いちゃったとき
◯◯組さんのお友達にバレたくないの」

友達に「大丈夫?」って聞かれるのが、この上なく嫌なんだと言う次男。
だから頑張って涙を拭き拭き、平気な顔をして教室に入っている、らしい。

毎日繰り広げられる、しょーもない悪事の数々を隠蔽したいわけではなく
4歳なりのプライドからくる、「バレたくない」だった。

教室に入る頃にはすっかり泣き止んでいることは園の先生からも聞いていて、
先生には
「次男くん、お母さんと一緒のときは泣いてても、お部屋に入る頃にはいつももうケロッとしていて…。
お母さんがどれくらい(の時間)だったら許してくれるかとか、よく見てると思うんですよね〜」

さも次男がものすごく計算高いように言われていて

(良くも悪くも)そんなに賢くないけどな。と思っていたのが
次男のこの話で、やっと繋がった。

…4歳でも、そんなことを考えながら生きてるんだなあと、母は、びっくり。
思っている以上に、いろいろな感情を持ち合わせているのだな。と、ただ感心。

しかし。
そうかと思えば。
自分は「大丈夫?」って聞かれるのが大嫌いなものだから
大丈夫?って聞く方の
心配
って気持ちのことは全くもって理解できてないことも発覚。

厳密には、いくら自由奔放な次男にも、人を心配する気持ちはある(ように私には見える)けど
気持ちと言葉とが、ちゃんと繋がっていない様子。

そして多分、こういうふうに、ちゃんとわかってない気持ちとか言葉が実はたくさんあるのに
ちょっとよく知っている風なことも言うもんだからずる賢いだ何だと、誤解を受けやすいんだろうな。。

最近やっと、わかってきた。

多分次男に限らず
え!それわかってるのに、こっちはわからんの!?
みたいなこと
子どもにはたくさんあるはずで
よーく観察してみると、見えてくるものがある。

ひとまず噛みつくことがなくなって、
少し心の余裕ができた今だからこそ
できたことなのかもしれない。

できれば、いつでも子どもをよーく観察することができる自分でいたい。
母としても、保育士としても。
毎日もがき中。

おわり。

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