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つれづれ雑記 *Yogiboが家に来た、話*
先々月、一年半ほど続けていた500円玉貯金が貯金箱(缶?)いっぱいになって10万円になった記事を投稿した。
さて、これで何を買うか。
ずっと考えていた。
私は基本的に物欲が薄いらしく、あれが欲しいこれが欲しいというものがあまりない。
別に何も買わずに貯金しておいてもよいのだが、せっかくの機会だ。一部は貯金するとしても、これ、あの500円玉貯金で買ったんだよなあ、と後から思い出せるものを買いたい。
そんなことを考えていると、長女が
「これはどう? 人をダメにするクッションだよ」
とタブレットで、あるサイトを見せてくれた。
「Yogiboっていうメーカーのビーズクッションなんだけど」
人をダメにする?
「一度座ったら最後、立てなくなるほど座り心地がいいんだってさ。だから人をダメにするクッション」
ほう。それは気になる。
見ると、色とりどりのお餅のようなクッションの写真。
金髪の可愛い女の子がその母親らしき女性と一緒に埋もれるように座って笑っている。
なんでも、Yogiboというのはアメリカの会社で、このビーズクッションだけを作っているらしく、日本での販売元は大阪に本社があるそうだ。
座ったことがあるのかという私の問いに長女は頷いた。
「知り合いの家のリビングにあったよ。確かに座り心地、いいよー」
どうする?という顔で、ニヤニヤしてこちらを見る。
「サイズもね、いろいろあって…」
タブレットを操作して、さらに長女が言う。
「ほら、普通のクッションみたいのもあるし、1番大きいサイズのマックスだったら、長さ170センチくらいかな。ドーン、って寝転べるよー。身体にフィットするから、ソファ代わりに半身起こして本も読めるよー。気持ちいいよー」
キミはいつからYogiboの営業マンになったのだ。
うーん。ちょっと考えてみようか。
とは言うものの、既に私の頭の中にはYogiboという言葉が刷り込まれてしまった。
人をダメにするクッション。なんて魅力的なキャッチコピーだろう。
サイトで見た、あのふっくらした形を思い出しては、あれに座って(埋まって)本を読んでいる自分の姿を思い浮かべる。
でも、ちょっと、いや、かなり大きかったよな、あれ。
どうせなら1番大きな170センチのマックスがいい。しかし、あれだとゆうに畳1枚ぶんはあるだろう。なかなかの重量感だ。
対して我が家は狭い。無理をすれば置けないことはないが、どうだろう、邪魔じゃないかな。
「いいじゃん、いいじゃん、買っちゃいなよ」
娘らは無責任に勧めてくる。
「空いてるときはさ、私らも座っていいよね」
どうせ、キミらはそれが目当てなのだろうが。
と、いうわけで(…どういうわけだ)、我が家にYogibo Maxがやってくることになった。
長女がどうせなら、なんとかフライデーで10%OFFだのポイントが何倍だのと言うので、彼女を通じてネット注文してもらった。
私は全然知らなかったのだが、ネット注文すると経過連絡が来る。配達予定日前日の夕方に、外出中の長女から「無事出庫されたってよ」とLINEが来て、公式からの「お近くの配送店に向かっています」と書かれたメールを転送してくれた。
いやが上にも期待が高まる。
そして、Yogiboの配達日当日。
朝からそわそわしてしまい、とりあえずここに置こうと思っている辺りを掃除したりする。(昨日もしたのに)
リモートで在宅している大学生の次女に笑われた。
「あのさ、配達時間って夕方だよね」
それは、そうなのだけど。
ところでYogiboを迎えるにあたって、設置場所もさることながら、私がまず心配していたのは、おそらくものすごく大きいであろう梱包されたYogiboが我が家の狭い門を無事に通り、また更に狭い玄関を通ることができるか、ということだった。
「まあ、何とかなるよ。最悪でも門の前で開封すればいいでしょ」
と、娘らは笑っていたが。
夕方、インターホンが鳴り、佐川のお兄さんがやって来た。
いそいそと出ていくと、お兄さんがトラックから大きな包みを肩に担いでくる。
箱じゃなかったんだ。確かにその方が嵩が低くていい。
門は難なく通り、玄関はちょっと手間取ったが無事に抜けて、所定の位置へ。
やはり大きい。でも何とか置ける。よかった。
早速、梱包を破って、開けてみた。色はライムグリーンを選んだのだが、あまり鮮やか過ぎることはなく、ちょうどいい感じだと思う。
恐る恐る、座ってみた。
これは…。
ビーズというより、細かい砂の山に座っている感じ。ふわふわしているのではなくて、ちゃんと身体を支えている。でも、硬さはなく、体重をかけたところはずーんと沈んで身体にフィットする。いろいろ座り方を工夫すると、ソファにもベッドにもアームチェアにもなる。(詳しくはYogibo公式を参照)
確かにこれは動けなくなる。
と、いうわけで、今、この記事もYogiboに座って(埋まって)書いている