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さいごの日まで

私は、死が怖くて仕方ない。
大きなトラウマを抱えています。


私の人生を変えた、父とのお別れ。

思い出すだけで心が痛くて書けないけれど
本当に突然の病で。

思春期を抜けたばかりでこれからというときに。
大好きだった。

8年経った今も会いたくて涙が出る。


この週末に夫の親族のお葬式に行きました。
お歳を重ねられ、ご家族はよく頑張った、と
笑顔でお見送りをされていて明るい場面も見られて。

父のときとはちがうなぁ、と。
お葬式自体、父のとき以来なので
どうしても思い出してしまい
思い出すというよりフラッシュバックという感覚。

告別式に向かう途中に
呼吸が浅くなり頭がぼーっとし始めた。
なんとか息を吸って吐いてを繰り返したいのに
喉がつかえて苦しい。

車の中で運転中の夫に助けを求め、停車してもらった。

「お葬式が、こわい。人が亡くなるのが悲しくてつらくて怖くて受け止められない。」

そう言葉にした途端、涙が溢れた。

ひとしきり泣くと落ち着いて呼吸が戻った。
よかった。
過呼吸や貧血で倒れた経験が今までなかったから
びっくりして、怖かった。


生きているものは、いずれは死を迎える。

自分が歳を重ねるということは
悲しい日を迎えることもあるだろうし
受け入れて、そんな気持ちと共に生きるしかない。

わかってる…だけど…お父さんに会いたい。
話したいのに、骨になってしまった。
声が聞けない。抱きしめられない。笑顔が見たい。
今聞いてほしい話がある。
母が寂しそうにすると胸が痛い。


初めての過呼吸状態?によって
トラウマに気がついた。

あんな苦しい思いはしたくない。

向き合って、傷を癒して、前に進みたいな。


誰もが大切な人の死で悲しむことのない世界だったらいいのに、と考える。

せめて、最後、お別れの時間は必要。

神様がいるならお願いしたい。


いろんなことを考えた週末になった。

トラウマは辛い。
明るかった私を暗闇に連れてきた。

だけどそんな悲しい経験があってこそ
人の悲しみに寄り添える優しさ、愛情深さのある私になれた。

苦しみとともに
それでも幸せな毎日を私らしく過ごせますように。

生まれてきてよかった。
私はさいごの日まで幸せを噛み締めて生きる!

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