アマゾン川のテフェ湖で、絶滅危惧種のアマゾン・カワイルカ等が死ぬ。水温上昇や干ばつの影響。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私はnoteで、南極にいるコウテイペンギンのヒナが海氷が溶けて、大人になる前に溺死した、という記事を書きました。↓
それ以外にも、地球沸騰化は、様々な別の地域の動物にも影響を与えていることが分かりました。
ブラジルの熱帯雨林アマゾンのテフェ湖に生息するイルカの推定1割ほどが、記録的な湖の高温と干ばつの影響で1週間で死にました。マミラウラ持続的開発研究所と世界自然保護基金(WWF)が2023年9月17日、発表しました。
ブラジル科学省の研究所によりますと、その後過去7日間で救助隊が9月最終週にテフェ湖で、153頭のイルカの死骸を発見しました。テフェ湖の水温は通常およそ32℃の水温が、平年を7度上回る39.1℃まで達していました。
この件で死んだイルカの中には、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている、細長い口と丸みを帯びた背びれが特徴的な淡水のイルカ「アマゾン・カワイルカ」も含まれていました。
イルカ以外にも、数千もの魚が死んでいるのが発見されています。
今回はイルカなどが大量に死んだ、アマゾン川の社会問題について考えていきたいと思います。
なぜアマゾン・カワイルカなどが死んだ?
ロイター通信などによりますと、イルカが大量に死んでいたのはブラジル北西部アマゾナス州を流れるアマゾン川の支流テフェ川です。
研究者らの調査によりますと、死んでいたのはアマゾンカワイルカ130頭、コビトイルカ23頭です。2種とも国際自然保護連合から個体数の減少が懸念される種だと指定されています。
これほど沢山のイルカが死ぬのは異常な光景だと研究者たちは述べ、アマゾン地域の歴史的な干ばつと、テフェ湖の水温の記録的な上昇が原因だった恐れがあると危惧しました。
専門家は、「この異常な光景の原因を特定するのは時期尚早なことですが、私たち専門家は、干ばつの期間と、地域によっては39度を超過しているテフェ湖の水温の高さが関係しているのは間違いないでしょう」と、警鐘を鳴らします。
ブラジル政府によりますと、周期的に起こるエルニーニョ現象と地球沸騰化での気候変動が記録的な干ばつをもたらしていたと考えています。
アマゾンは乾季を迎え、アマゾン川に生息する複数種の生き物が記録的な水温の高さの影響を受けています。干ばつでアマゾン川の水位が下がったことから、水温が上昇したと推定されています。
研究者や活動家は生き残ったイルカを池や沼から水温が低い本流へと移動させようと考えていますが、アマゾン川が辺境にあることから作業は容易なことではありません。
「アマゾン・カワイルカを別の川へ移動させることはそんなに安全ではありません。イルカを川に放す前にウイルスや毒物の存在を調査する必要があります」と専門家は懸念しています。
アマゾン地域の干ばつは地域経済にも悪影響を与えています。干ばつによって、河川の水位の大幅な低下も発生し、アマゾナス州は59の自治体で水量が平均値を下回り、河川の漁業や交通、生活必需品の移送を水路に頼っていて、甚大な影響が及びました。
参考:アマゾン川のイルカ100頭以上が大量死 干ばつで水温39度超 CNN.co.jp(2023年)
WWFブラジルの専門家は、イルカは生息する環境の状態の「監視員」だと想定されていて、イルカに起こっている現象は、人間を含めた他の種にも起こっている現象を反映していると主張しました。
今後数週間は一層アマゾン川の深刻な干ばつが続くと予想され、さらに沢山のイルカが死ぬ恐れも指摘されています。
悲しいです
アマゾン川には昔から沢山生き物が生息していると、学校の授業で習いました。
私はイルカがアマゾン川に生息しているのを、今回初めて知りましたが、多様な生き物が生息するアマゾン川では有り得るなと思いました。
そのイルカ、絶滅危惧種に指定されている、アマゾン・カワイルカなどが大量に死んでいる。凄く悲しいですね。
日本で干ばつなどの被害はありませんでしたが、地球沸騰化の影響を色濃く受けている動物は、今日本中に出没しているクマでしょう。
元々どんぐりの不作で、山から降りてきたクマ。東北地方の、特に秋田県では過去最悪ペースで、クマによる人害が多発しています。
イノシシも多いそうですが、クマにしろ、どちらも人間の食べ物の味を覚えたら、野生には二度と帰れません。
人間の手で加速した地球沸騰化が、動物にも影響し、そこから人間にクマといった動物の魔の手が降りかかって来る。
一度狂い出した歯車をどうしたら以前の様に戻せるのかー?ここまで広く狂い出すと、問題解決へと元通りには、並大抵の努力ではまず足りないですね。
地球沸騰化が全ての生き物に影響を与えていますし、凄く悩ましい問題です。