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インタビュー記事の作成にかける時間

アンニョンハセヨ!BUZZY ROOTSという音楽のWEBマガジンを運営しているAKARIです。

これまで、ミュージシャン〜音楽業界人の方に話をお聞きし、当マガジンのみで、計33件のインタビューを掲載してきました(インタビュー記事の一覧はこちら)。協力してくださった皆様、本当に感謝しています…!

そして、おかげさまで自分なりのノウハウがたまってきたので、noteで放出していこうかと企んでおります。

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そういえば、以前、知人からこんな質問をされました。

インタビュー記事の作成にどれくらい時間かけているの?

今日は、今ちょうど準備中の「ある韓国インディアーティストのメールインタビュー」を例に、この質問に答えていきたいと思います。


以下に、条件を整理します。

✔︎ 形式:メールインタビュー
✔︎ インタビューのテーマ:最新アルバムについて
✔︎ WEBサイトに掲載
✔︎ 海外アーティストのため、翻訳作業が必要
✔︎ 全て一人で対応

※なぜ、メールインタビューという形をとったかは、またどこかで書きたいなと思います。


結論から言うと、所要時間は「約15時間」!

これ、長いんでしょうか、短いんでしょうか…。
インタビューをされてる皆様に是非とも聞いてみたい…!!

内訳はこんな感じです。

0. インタビュー打診【30分】
1. アーティストの情報収集【3時間】
2. インタビュー記事のテーマ策定【1時間】
3. 質問状作成【2時間】
4. 質問状翻訳【1時間】
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5. 回答翻訳【3時間】
★たまにここで追加質問→回収の作業発生
6. 記事執筆【3時間】
7. 監修依頼(事務所、アーティスト本人)【30分】 
8. WEBサイトへの流し込み【1時間】
9. 記事公開、SNS投稿【30分】

大きなメディアさんは、もちろんこれらを分業してやっていると思いますが、個人メディアなので、当然すべて一人で行なっています

1日でできる作業は限られているので、日数にすると、大体2~3週間くらいかかっちゃいます。

改めて書き出してみると、ひえ〜って思います。
正直、もらってる額は全く割に合わないです(笑)
でも、好きだから続けられます。

1. アーティストの情報収集【3時間】

ここでは、下記のようなことをしています。

・該当アーティストの楽曲を聴く
・過去のインタビュー記事を読む
・過去のプレスリリースを読む
・ライブ歴や受賞歴を調べる
・SNSの投稿をチェック
・YouTube動画をチェック

今回は、過去にも2回インタビューしたことがあり、よく知っているアーティストだったので3時間ですみましたが、初見のアーティストの場合は倍くらいかかるかも…。

楽曲を聴き込むだけでも相当時間かかります。

また、韓国のインディアーティストなので、日本語の情報がネットにはほぼなく、ほぼ韓国語の記事を読むことになります。

それから、重要だと思っているのが「YouTube動画」のチェック。たまにインタビュー動画など、メンバーが話している動画がアップされているので、それを見ながら、メンバーの性格や癖などを確認するようにしています。

「この人は几帳面そうだから、質問文も細かく丁寧に書いたほうがいいな」とか「この人は話すのが好きそうだから、あえてオープンクエスチョンの方が良さそうだな」など、質問状作成の際の参考にしています。

これらの作業を行い、得た情報を「リサーチまとめ」用のドキュメントに落としていきます。これに関しては、別途記事で書きたい。

5. 回答翻訳【3時間】

ここも結構時間かかってるかも。

と言うのも、テキストを書くのが苦手なアーティストさんだと特に、主語が抜けていたり、文章が重複していたりして、読み解くのに意外と時間がかかる。対面だと、その場で「それってこういうことですか?」と聞き直せるけど、メールインタビューだとそれができないので、想像を膨らませながら訳していきます。

もちろん、それでも分からないことは、追加質問として先方に投げます。

6. 記事執筆【3時間】

翻訳し終わった文章を再構成したり、導入文や見出し、キーワードの解説を執筆したりします。

日本で認知度の低いインディーズアーティストを扱うので、プロフィールや活動歴をメインに、導入文は念入りに書くようにしています。

8. WEBサイトへの流し込み【1時間】

あと、地味にこれも時間と手間がかかるのです…。

Spotify音源、YouTube動画、instagramの投稿の埋め込み、画像のアップロード、SEO対策のための設定など。画像を多めにしたい、と言うこちら側の要望をのんでもらって、たくさん写真をいただくことが多いのですが、その分大変っていうね。


やっぱり「書く」ということ自体は、とてつもなくしんどいです。脳みそを極限まで絞り込むものだから。

それでも、なんだかんだここまで続けられているのは、記事公開後の達成感と、アーティストや読者からの「ありがとう」という言葉のおかげ。

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