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*梅の実黄なり・・早くこいこい梅の実よ
田植えが終わり、ほっと一息ついたのもつかの間、
梅の実が、黄色く色づき、
梅干しを漬け込む季節がやって来る。
6月も半ばになると、黄色く色づいてくる梅。
完熟した梅の実の、なんと芳しいことか。
この芳しい梅の実に、鼻をうんと近づけて、
香りを思いっきり吸い込めば、
なんと幸せなことでしょう。
横を通るたびに吸い込んでは、
はぁ〜、と幸せなため息をつく。
・・私だけではないはずだ。
うちの畑には元々、一本の花梅の木があって、
ほんの少しの実を付ける。
20粒ほどだろうか。
花梅は、花を楽しむための梅であって、
ピンクや赤い花を咲かせるが、
実をつけてもほんの少ししかできない。
この花梅の実も、もちろん梅干しや
梅シロップなんかに加工して使うことはできるのだが、
なにせ数が少ない。
たがら、梅の木を植えることにした。
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梅の木から梅の実をたくさん採ろうと思うと、実梅という白い花を咲かせ、
実をたくさんつけやすい品種を植える。
そして、自家受粉しにくい梅の木は、
違う品種の受粉樹を近くに植えてあげる必要がある。
・・と、そこまでは本やらネットやらで調べて知っていたので、
南高梅と小梅と、高田梅という3種類の梅の木を畑に植えた。
数年経って、少し木が成長し、花を咲かせ始めた。
初めは実の収穫も期待していなかったので、花を楽しむだけで
早く実が採れたらいいなぁ〜
なんてくらいにしか考えていなかった。
そしてさらに数年経ったある時、やっと気がついた。
…それぞれの、花の咲く時期が違うということに…
あれ、?あれれ?
おかしくない?
受粉樹なのに、花が咲く時期が違ったら、
受粉しないじゃないの…
もう何年も経ってから気づいた自分に呆れながら、
もう一度、梅の木について調べ直してみた。
やっぱり…
梅の木は品種によって、花を咲かせる時期が違うから、
南高梅を植えるなら、それと同じ時期に花を咲かせる品種を植えなければいけなかった…。
せっかく3本もの梅の木を植え、数年経ってそこそこ成長し、
収穫まであと一歩!
というところだったのに・・
ショックである・・。
この数年は、梅の花を楽しむことはできたが、
実の収穫には一歩も近づいていなかったとは…とほほ
もう意地なので、さらに南高梅と花香実(はなかみ)という2本の梅を追加で植えた。
この2種は、ちゃんと受粉樹として合っていることをネットで確認した。
もう大丈夫。
実の収穫は、まだまだ先になるようだけれど、確実に近づいたぞ!
梅の実欲しさに梅の木を植え始めて12年、
うちの畑には花梅を含めて6本となった・・。
2月には梅の花盛りである。
しかし、実の収穫はいつ頃になるのやら…
みな様も梅の木を植えるなら、トホホとならないように、お気をつけて…
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