今年の命日反応はこれまでと違った
というか、命日反応はなかったといえるかも?
私の母が亡くなって今年でちょうど10年。
この10年間毎年母の命日が近づくとあの辛かった闘病生活や亡くなった当時の光景を思い出し、心が平穏でいられなかった。
命日当日は仕事にならないことが分かっているので毎年必ず仕事は休みを取るようにしていた。
今年もそうなるだろうなぁと思っていたのだけど今年は違った。
命日当日になっても心は穏やかで、悲しく辛くなるような音楽は全く聴く気にならず穏やかな曲を聴いて「お母さんと過ごした日々は幸せだったなぁ」とか「良い思い出がたくさんあるなぁ」なんて懐かしむような感じで過ごしていた。
それと同時に嬉しい気持ちも。
母が亡くなってから10年間私はよく頑張ったなぁと。
正直最初の頃は病みすぎて死にたい気持ちにまでなっていたし。
それから、それまでずっと頼ってきた母が亡くなったことで仕事や恋愛の相談をできる一番の相手を失ったのは私にとってかなり絶望だった。
だから母なしで10年、色々あったけど人生を諦めることなくなんとかやってこれたというのが少し誇らしくて嬉しかった。
今年はこれまでとは違う精神状態で過ごせたことも、トラウマ的なものを克服できた証拠かもしれない。
そう考えるとなんとなく小さなお祝いをしたくなりお花が欲しくなって買ってきた。
花屋さんにおまかせでオーダーしたのだが、これが母にすごく合いそうな色合いの花束で胸がキュンとなった。
部屋に飾ると一緒に過ごしてるみたいな気持ちになって尚更嬉しくなった。