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「ダ・ヴィンチ」2024年10月号、官能特集をたっぷり堪能しました!

積みに積んでいた「ダ・ヴィンチ」2024年10月号をようやく読みました!たった20ページほどの記事なのに、めちゃくちゃ楽しんでしまいました。

お目当ては、特集2「その深淵に耽溺したい 官能と本」。官能を感じる本を様々なジャンルの方々が紹介していて、思わずメモを取りたくなるラインナップばかりでした。

さらに、ハーパーコリンズ・ジャパンの編集者座談会では、TLやシークレットベビーものの流行、今のヒロイン像についての話が面白くて、「わかる〜!」と頷きながら読んでいました。仕事も恋愛も両立して幸せを掴む物語の夢、そういうの、いいですよね。

そんな「ダ・ヴィンチ」を読んで思ったことを、ゆるっとまとめてみました。


「官能を感じる本」

様々なジャンルで活躍されている方の「官能を感じる本」を紹介するコーナー、すごく参考になりました。おすすめする理由は雑誌を見てもらうとして、私が読みたいな~って思ったのはこれ。

  • 川端康成「眠れる美女」
    →2名から挙げられてて、内容も面白そう。青空文庫で読めるかしら。

  • 叶恭子「叶恭子・トリオリズム完全版」
    佐伯ポインティさんのおすすめ。官能を感じるだろうけど、色々ぶっ飛んでて吹き出しそう。さすが、ポインティさんは面白い本をご存じだなあ!

  • 辰巳泰子「紅い花」 ※品切れ重版未定
    短歌の歌集。雑誌内で引用されているんですけど、なんで文字数少ない短歌がこんなにエッチなんだろう!?って不思議体験だった。


「女性向け官能小説・漫画編集者座談会」

「ハーレクイン」など発行している、ハーパーコリンズ・ジャパンの漫画・小説の編集者5名の座談会が載っています。最前線で制作している編集者の話、とっても面白かったです。

編集者曰く、コロナ渦でおうち時間が増える→TLを読む女性が増えた感じがするらしい。
やっぱり流行ってるよね!?レーベル増えてる気配を感じるし。私の周りに読みまくってる人間がいないだけだよね!?
コロナ渦ってやっぱりいろんなものが変わったんだなあと思いました。

シークレットベビーものの流行

子どもを産んでも結婚しても、恋愛を楽しむっていうジャンル。
私もTL小説を探している時に度々見かけてました。表紙イラストに、ヒーローとヒロインのほかに、子どもが描かれている作品だと思う。

流行るのはめっちゃわかる。今の世の中、特に日本はそれら全部手に入れるのは難しいし、「子どもがいるのに恋愛してるの?」っていう批判がまだ強い気がする。(特に女性に対する風当たりがきついよね)でも本当は、全部手に入れられる世界であって欲しいよね!!私もそういう世界であってほしいって願ってる。そういう世界が見たくてTL小説読む気持ち、わかる。TL小説は女性の夢が詰まっているとよく聞くけど、「夢がある」の「夢」とは、こういうところにもあるんだろうなと思った。

今のヒロイン像

今のヒロイン、恋も仕事もきっちりやるっていうの、わかる~。働く女性が増えているからかなって私は予想してました。
私はTL小説を読んでいて、仕事のシーンがそれほど書かれていなかったとしても、そんなに気にはしないけど、恋愛を絡めつつがっつり書かれている話の方がより好きだな~って思える。これもやっぱり自分が仕事をしているからなんだろうなあ。仕事も恋愛も両立して、幸せを掴む話、夢があっていいもんね。

今流行りのエロ

女性の方が主導権を握る内容が流行ってきたっての、それは感じる。つまりは「女性優位」「女攻め」の話だよね。

私も「女攻め」が好きで、この前この本を買ったんだけど、続刊するって聞いて「流行ってんな~」って思ってた。

と思ってたら、今月発売されてたw

※どちらも一般書籍とはいえ、大人向けなのでご注意ください

「アダルトメディア業界に起きている異変」

アダルトメディアの研究家の記事も面白かった。

今のAV流行は、女性向きも男性向きも受け身って話。「だからVR作品が増えているのか~」って思ってたら、やっぱりそうで。
「主人公が受け身」、VRとの相性いいよね。撮影のことを考えたら、カメラは受け身にせざるを得ないんじゃないかな……。

ほか、新しい法律によって作れる作品に制限がかかって、ドラマ性のある作品が主流になってきたとか、興味深く読みました。
個人的にはちょっとでもドラマ性がある方が好きだけど、そうじゃない趣味を持っている人には危機だな、と思った。

まとめ

約20ページほどの特集記事でしたが、それだけでも存分に楽しめました。
こういった記事が掲載されるようになったこと自体、「はしたない」とされがちだった女性の性欲が、あって当然のものとして、ようやく認知され、受け入れられてきた証拠なのかなと思いました。(海外ではもっとフランクに話せると聞きますけどね!)

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紅音
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