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第20回台所・お風呂の川柳にて受賞した話

タイトル通りです!!!第20回「台所・お風呂の川柳」にて神田松鯉賞を受賞しました!(わーい!)「台所・お風呂の川柳」といえば、以前の記事で、「今年で最後だ、悲しい」とノスタルジーを爆発させていた憧れの大会。まさかまさかの最初で最後の受賞となりました。とてもXでは書ききれない文字数の想いがありましたので、個人的な記念として、ここでレポ風にnoteにさせてもらいます。


▼いざ、日本工業倶楽部

2024年11月某日。東京駅に降りたつべる。向かう先は、日本工業倶楽部。関係者以外入館不可、新丸ビルの横という、最強立地の建物に入館。最初で最後の入館である。

入ってびっくりしたのは、日本工業倶楽部の建物内の荘厳さ!シャンデリア!ふかふかの赤絨毯!!絵画!!ステンドグラス!!!といった感じに調度品が並べられていて、「おぉー」と感動してしまった。何というか超下世話な表現だが、そうだよね、文化を愛するにはお金がかかるもんね、お金がないとできないもんね、と心の中で大納得してしまった。

クラシカルな日本工業倶楽部

表彰式が始まる前、「化粧でも直すか」とトイレに立ち寄ると、「つべるさん?」と後ろから声を掛けられる。「あ、この美人知ってる!」と思い、振り返ると、今回の大賞受賞者の「むーむーさん」その人である。(初対面)いっぱい話したいことがあったが、取り合えずは「受賞おめでとうございます」等をトイレで言い合う私たちであった。(化粧直し忘れた笑)

▼そして、表彰式

そして表彰式。理事の方の挨拶を皮切りに、各賞のプレゼンターから受賞者へ表彰状の授与が行われた。なんせ24の賞がありそこそこ長丁場なわけだが、スタッフの方の淀みない進行と、プレゼンターの方から直接「副賞のアピール」や「なぜこれを選んだか」の理由の説明があり、あっという間の時間だった。

私のことを選んでいただいた、講談師の神田松鯉先生は人間国宝であられるわけだが(私は人間国宝と言われる人に初めてお会いした)、終始和やかにニコニコと話してくださる様子が印象的だった。私の句のことを直接すごく褒めてくださって、「ああ、今年の運全部使いましたわ、、」という位、壇上ではふわふわした時間を過ごした。ただ、途中で「つべるってどういう意味?」と聞かれた時は、冷や汗が出た。「えっとですね、コティロリータツベルクラータという好きなクラゲがいまして…目玉焼きの形のクラゲでして…」心の中の地面師が「もうええでしょう」と騒いでいる。クラゲのことなんてどうでもいいじゃないか。未だにあの時の返しの正解が分からない。

神田松鯉先生とつべる

授賞式後は、大賞受賞者のむーむーさんとこれまでの感謝状を送られたさごじょうさんが壇上でスピーチを行った。
 むーむーさんは、ユーモア込み、20年間の感謝込み、句に込めた想い込みでとても素晴らしい内容の挨拶をされていた。私たち今ここにいる受賞者だけではなくて、これまで応募した人、受賞した人、審査した人、全員の想いを丸ごと包み込むような、温かくなるスピーチだった。
 さごじょうさんはなんと1回目から投句していて、5回目あたりから何度も何度も受賞されており、これまでの表彰式を振り返ったり、歴史を感じさせる内容だった。授賞式前にさごじょうさんにみんなで会いに行ったのだが、「実在してたんだ」「AIじゃなかったんだ」(本人にも言った)と今ここにさごじょうさんが居る事実に「うひょーーーー」と興奮していた。(投句者オタク)

▼「台所・お風呂の川柳」の今後について

式の中で、「台所・お風呂の川柳」が20回で幕を閉じるなか、次の企画の説明があった。「くらしの絵日記」という小学生以下を対象にした、「キッチン・バス」の家族の暮らしの想い出の絵日記のコンテストになるとのことだった。既に今年の夏、パイロット校に絞って実施されたそうで、本格的に全国で次回以降開催されるという。「台所・お風呂の川柳」とのお別れは勿論すごくすごく寂しいが、新しい企画が次の20年、30年を担うものになっていってほしいと思った。(子どもが小学生になったら参加してほしいな、なんて母は勝手に考えるのであった)

▼川柳仲間との時間

懇親パーティーや式の前後で、さごじょうさん、むーむーさん、けんちゃんさん、宮のふみさん、と名の知った方とお話できることがすごく嬉しかった。(みんな実在してたんだ!!)けんちゃんさんは私より年下なのに壇上ですごく堂々としていて流石だったし、宮のふみさんは親しみやすい雰囲気が素敵だった。

毎年開催で表彰式もある川柳大会、というのは本当に本当に少なくて、ただただ川柳大会のことを話せる時間が貴重過ぎてあっという間だった。(特にむーむーさんは、あのコンテストの傾向こうですよね、とか、あの大会って普段何句くらい出してます?とか、相手の言っていることが分かるし、私の言うことも伝わる!って感覚に感動した。いろんな話をして、初対面なのに初めて会った感じがしなかった)

公募コピー界隈だと、S賞の授賞式が受賞してもしなくても、毎年コピー仲間と会う機会、となっていると聞き、羨ましいと同時に、すっごく素敵なことだなと感じた。

句会にも勉強会にも入っていない私にとって、川柳仲間(と勝手に呼ばせてもらう)と直接会う機会は本当に少ないが、でも、こうして今日、みんなが実在して、これからも個人個人が活動するなら、きっと他の川柳大会でその方の作品にまた出逢えるだろう、と元気と勇気をもらった気がした

▼20年間への感謝

最後に。20年間、台所・お風呂の川柳を企画し、審査し、運営してくださったこと、私たちにキッチン・バスに思いを馳せ、句を投句する場を提供し続けてくださったこと、本当にありがとうございました。「いっぱいあるから沢山もっていってください」「そして周りに配って」と事務局の方に多めに持たせてもらった、優秀作品集に「20年間ありがとうございました」と書かれていて、それはこちらの台詞ですよ、と胸がまた熱くなるのであった。

20年間ありがとうございました

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つべる
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