#7-02.03 ゆたんぽ 『大家さんと僕』『クマのプーさんの知恵』
7月の2冊目・3冊目です。
この1週間、仕事の繁忙期を迎えていて、残業が続き、帰宅してからは何もできずに布団に倒れ込んでしまっていました。意気込んで始めたはずのnoteにもあまり時間を取れずに過ごしてしまいました。
自分がじりじりと限界に近づいていることもわかっているし、何も生み出さず、何も変わらない自分にも苛立つし…労働者としてのジレンマに、どうしようもなく殺伐とした1週間でした。がちがちに固まってしまったこころを温め直そうと思い、図書館で借りてきた2冊を手に取りました。
矢部太郎さんの『大家さんと僕』
朗らかなタッチのイラストと、大家さんと矢部さんのおっとりゆっくりした中にある丁寧な暮らしをなぞって、自分のペースでいいから自分を大切にしようと、しみじみ思いました。
『クマのプーさんの知恵』
プーさんと仲間たちの、シンプルであたたかい言葉に触れて、自分を責めることは一旦やめようと気がつきました。
頭に浮かぶ詩や歌や知恵は、プーのほうから探しに行くのではなくて、向こうからやってきます。プーはただ、向こうからやってきそうな場所に出かけていくだけです。
いま、答えが見つからないことに無理をしなくてもいい。向こうからやってくるその時を待っていたり、何気なく散歩したりしている時間も、謎解きの過程にはあってもいいのだと、プーさんに教えてもらいました。
きっと多くの人が「自分にもあてはまる!」と感じていると思うのですが、わたしにも、いわゆる敏感さん・HSPの兆候があります。ある気がしています。
相手になにを言われたかよりも、どんな言い方をされたかのほうが気になります。小声で話している人たちがいると、自分の悪口を言われているような気がして、緊張します。気になったことは、解決できるまでずっと忘れられず、「気にしない!気にしない!」が難しいです。自分の欠点が見えてくるようで、大勢の人がいるところや、大きな音がするところ、明るすぎるところは苦手です。
最近は、良い悪いではなく「わたしはそういうもん」と、整理をつけていられればいいことが分かってきて、そう思える時間が長くなってきました。圧倒的進歩です。
それでも、余裕がなくなってくると、やっぱりときどき、ひょっこり首を伸ばしてきて目が合ってしまうのです。
次がいつなのか、もしかしたら全て振り払ってずっと調子良く生きていけるのか、全くわかりません。それでも、もし、またこころに湯たんぽが必要になったとき、この本に戻ってこようと思います。
なにに苦しんでいたとしても、きっとこの2冊は、またわたしをあたためてくれるような気がするのです。「肩の力を抜いていいんだよと」自分に言ってあげられる、戻ってこられる本を見つけられたことに、圧倒的感謝します。ありがとうございました。
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