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夏は槿(むくげ) 茶花の話

お花が好きで、特に花持ちのよい冬場は切り花を楽しんでいます。
その中でも持ちの良いお花を選んで購入します。

さて、以前、冬のお茶席には椿(つばき)が好まれるというお話を
お伝えしましたが、それに対し、夏は槿(むくげ)が好まれます。

この槿(むくげ)、持たないんですよ。
せっかく花入れに入れても、その日に花が落ちてしまうような持たなさっぷり。

そのはかなさが、一期一会(いちごいちえ)の精神に合致し、潔いと愛されているそうです。

私が、切り花を選ぶ基準とまったく逆ですね。
効率性、経済性の日々の中でそういう視点もあってもいいのかもしれません。

一期一会(いちごいちえ)
茶会における主客の心構えをあらわす言葉。
亭主と客が一生にただ一度の出会いであると心得て、誠心誠意、尽くすことを説いている。(出典『はじめての茶の湯』(主婦の友社))

お茶会に限らず、人との出会いについて、使われる言葉ですよね。
出会いを大切に。
一座建立(いちざこんりゅう)とともに大切にしたい教えです。

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