with グリーフ19「父親の聖地巡礼をする」
ごきげんよう🍒アカチェリーナ4世です🤙🏻👈🏻
今から6年前の
ゴールデンウイークに
父親の聖地巡礼をしに
北海道芦別市に車で出発しました
私の乗っているジムニーは平成7年製造の
おばあちゃんジムニーなので
60km以上の速度は出さないようにしてます
(古いジムニーあるある:高速を走って黒煙を噴いたり、急に火が出たりする人も←怖
無茶させずに古い車は乗ってあげよう)
なので高速道路を使わず
前回皆さんと一緒に
北海道の地理の勉強会で出てきた
国道12号線を2時間
(休憩入れたらもっとかかる)
ひた走ります
札幌から遠ざかるにつれて
高層ビルやら商業施設やら
人間の手の入った建物が
少なくなって
手入れされてない自然のままの
土地が増えていきます
お友達noterの皆さんは
日本全国東南アジア色んな地域に
住んでいて
皆さんのnoteを見てて思ったのが
津軽海峡の先は
気候が全く違うな
ってこと
5月初旬の内地は
場所によるんでしょうが
もう汗ばむ陽気なんですな
北海道はというと
まだちょっと雪ある
山とかはまだ枯れてて茶色い
ちょっと緑出てきた頃
そして寒い
田舎に行くほど
その感じがマシマシになっていく
このタイムスリップ感というか
荒廃した感というか
北の国から感というか…
よく思うのが
「あ~俗世から離れていく~」
役割やらしがらみやら
色んなものから解放されて
見えるものも自然が多くなって
ひたすら癒される
脳内で北の国から
が流れ始めるのもこの辺笑
途中にある町に入ると
急に荒廃した都市みたいになって
(町に謝れ)
自然→荒廃した都市→道の駅→自然→荒廃した都市
って繰り返して
途中で右折して38号線に入れば
あとは道なりに30分ほど走って到着
でもこの38号線が
個人的になんか怖い
12号線沿いの荒廃した都市(まだ言うか)
は、まだ人を感じるというか
出歩いている人が皆無に近く
第一村人発見!
って感じだけど
誰かいるなって感じがある都市
でも38号線沿いは
千と千尋の神隠しで森を車で走るじゃん?
あれみたいな
人の居ない場所をひたすら走る
たまーにぽつんぽつんと
家があるけど
誰か…いますか?
って感じの
『ぽつんと一軒家』に出てきそうな
感じの風景になる
(私この番組結構好き)
誰も人の居ない自然の中に
長くいると
自然の脅威から
守られるものがないからか
不安になってくるっぽい
自然と人間1人だったら
人間1人が絶対負けるし
自然の中に住んで
クマと格闘してたアイヌって
すごいな
って思ったりして
人間は自然の中にいると不安を覚えるんだって
例えば夜に暗い自然の中を車で走ってて
コンビニの光を見るとホッとする
っていう社会学の考えがあって
これのこと都市化って言うんだけど
あ~これが都市化ってやつかぁ
ってさっきまでの
俗世から離れて癒される~
とか言ってたのと逆の現象が起こった笑
お客様の中に
コンビニ!人工物のコンビニさんは
いらっしゃいませんか!
って気分になってくる笑
だから
芦別といえばの
大観音が遠くに見えてくると
あぁ、やっと人のいる所にキタ…ッ
って
ホッとする
芦別には中心地に
でっかい仏像が立っていて
それがあの町に着いた
目印みたいなところがあります
平成元年に炭鉱から観光に
シフトチェンジしようとして作られたらしい
高さ88m
きたのみやこ、芦別〜
って札幌ではよくCM流れてたよ
(今は宗教施設になってて
大観音のある所には立ち入れない)
昔からこれだけは変わらんなぁ~
と大観音をみると思う
このインパクトは
他の都市にはないよね
芦別なんてかけらも見えなくても
大観音はかなり遠くから見えて
森からにゅっと
生えてるように見える
芦別全体を守ってくれてるように
見えるんだよね
我々のような
自然コワイ勢を明るく照らしてくれる
都市の光だよほんと笑
さて、芦別市内に入ったはいいけど
父親の思い出のもの
ナ~ンモワカラン
(久々にこいつ出すか…)
完全に勢いだけで来ちゃったなぁ
とちょっと後悔しはじめる・・・・笑
とりあえず道の駅に寄るか…
と道の駅の駐車場に
車を停めてみたらば
道の駅的建物が右手にあって
左手に『星の降る里百年記念館』
なる建物が
しかも入口にでかでかと
『昭和の芦別展 開催中』
って書いてある
ビビビ
っと来ましたよワタクシ
多分この『昭和の芦別展』で
なにがしかの父親情報を
ゲットできるやも…!
(行き当たりばったりすぎ)
早速入って展示を見てみると
昭和30年ごろの
芦別市の住宅地図
がでかでかと拡大コピーされて
展示されてた
え、これ勝ち確じゃん
と思ってうちの苗字探した
目を皿のようにして
探すこと30分・・・・
お客さんは私だけ
誰か来たら迷惑極まりないけど
誰もいないので
じっくり探せました
良かった
うちの苗字の家
2軒あったよ!
この段階で
父親が駅の近くに住んでたとか
どこの高校行ったとか
全然知らないで来てます
全くノーヒント
早速車でその2軒を見に行く
三途の時に出てきた父親の家は
三角屋根の一軒家
家の中心あたりに引き戸の玄関があって
開けてすぐ右手にキッチン(というかかまど)
正面に居間
左手に部屋
こんな構成だったので
一軒家があればビンゴだなぁ
と思って行ってみた
1軒目は
三角屋根の一軒家だった
作りもかなり近い感じだった
けど
壁が最近のものすぎる…
違うなぁ
2軒目は
アパートになってた
どうやらどっちも違うみたいでした
聖地巡礼ってノープランだと難しいなぁ
とトボトボ
高校でも見ていくか…
と芦別高校を見に行く
(父親の母校はこの高校じゃないのに、
この時はここだろうって完全にイメージだけで考えてる)
見当違いすぎてやばい笑
ラグビー部の横断幕が貼ってあり
芦別の高校ではラグビーが今でも
活気あるんだな!と嬉しくなりました
(でも父親の母校はここじゃない
ことに気づいていない)
日も暮れてきて
ご飯食べて帰るか…
と芦別駅前の
飲み屋街?なのかな
その内の一軒のラーメン屋さんに入りました
ガタタンラーメンでグーグル検索して
出てきた、現在地に一番近いお店
こぢんまりとしたお店で
カウンターと
机の席が数席
なんだか哀愁漂うおばさんが
芦別の名物『ガタタンラーメン』
を出してくれました
ガタタンラーメンをすすりながら
「親父もこのラーメン
食べたかもしれないなぁ…」
なんてしんみりしていました
ってか
ガタタンラーメン
うっま
何このラーメン
うますぎる
親父への涙ちょちょぎれも
吹っ飛ぶうまさに
夢中になって食べていると
ネギを持った業者っぽいおじさんが
入ってきました
「大変だね、大丈夫かい?」
とお店のおばさんと話し込みはじめ
話によると
(盗み聞き大好き♥)
このラーメン屋さんは
もともとご夫婦でやってた店
だったけど
つい最近ご主人が急死してしまい
奥さんが一人でお店をやっているが
一人ではお店をやっていくのが難しいので
もうすぐお店を閉めることにした
それまではなんとかやっていくつもり
という話のようでした
私が死んだ父親を思いながら
入ったお店が
ご主人を亡くした奥さんのお店だった…
なんだか不思議な縁を感じて
何か声をかけたかったけど
なんて声をかけたらいいのか分からなくて
結局
「おいしかったです。ご馳走様でした」
と心から言って
帰ることしかできませんでした
こういう時
全然気にしないで
知らない人に声かけれる人っているけど
すごいよね
私は声かけるとき
まぁまぁ勇気がいるよ笑
(内心、心臓早鐘)
お店を出たらもう
あたりは暗くなっていて
札幌へ向けて車を走らせることになりました
帰りは暗くて怖いよ
どうして田舎の道って
夜になると急にまっくらけになるの…
真っ暗な自然の中を
孤独に走ってるとさ
「今急に車が故障したらどうしよう…
ガクガクブルブル」
ってならない?
私はよくなる笑
まぁ、大丈夫だったんだけど
無事に札幌の明かりを見られた時
心底ホッとしました
帰ってきたなぁって
思って
自分は都会でしか生きられない
人間なんだなぁと再認識させられました
こんな感じで
なんの収穫も得られず
最初の聖地巡礼は終わりました
*********巻末CM**********
親の聖地巡礼は難しいんだなと知った
アカチェリーナ4世ですが
真面目な面もあってですね
普段はシンガーソングライターとして
『辛い気持ちを口にだして伝えていくことで
皆で自分の辛い気持ちを言えるようになろう』と
いうメッセージを発信しています
公式HPにたくさん自分の気持ちを載せているので
見に行ってみよう