『7つの習慣』読んでみました!
この本との出会い
『7つの習慣』
この本は、わたしの実家に置いてあった本のうちの一つでした。
実家に置いてあった本はこれだけではなかったけれども、なせかこの本が実家にあることを忘れはしませんでした。
なぜ忘れることがなかったのか。
有名な本であるがゆえに、たびたび見聞きする機会があり、それが呼び水になり忘れることがなかったかもしれません。
ただ、それを覚えたと思ったきっかけは、答えることができます。
それは、記憶している限りではじめて父親に勧められた本だったからです。
中学生か高校生の頃、急に父親が手に取って勧めてきたとき、小説や図鑑、漫画程度しか本のジャンルを知らない当時のわたしには、分厚いのに小説らしからぬ名前の本だという印象を持ったのを覚えています。
何なんだこの本は?どうしてこの本を勧めてきたのか?
疑問は湧き出てきましたが、とっつきにくそうに思えたわたしは、結局、本のタイトル以上の興味を引かず、読み始めることはありませんでした。
ただ、『7つの習慣』という言葉を聞くとき、常に表紙のビジュアルが記憶に蘇りました。
そのため、この本を読もうと思ったとき、記憶の片隅にあるものを整理するという意味でも、電子書籍や新書でもなく、実家にある日焼けしている『7つの習慣』を取りに実家へ帰りました。
わたしにとって、『7つの習慣』という本との出会いは、少し印象的な出会いと感じていたので書いてみました。
もし、本との出会い方についてエピソードがある方は、ぜひ教えてください。
そのような話に興味がありますし、感じよ~く聞きたいと思います。
さて、わたしはコーチングという活動をしており、その活動は、人の価値観に触れます。人の価値観に触れることは、この本では、他人の魂に触れ聖地に立つことと記載されています。
やはり、コーチングを通して聖地に立つものとして、常に人となりの鍛錬を続けていきたいです。
そういった理由において、人格者への道筋が書かれた『7つの習慣』は、たくさんの気づきや学びを与えてくれました。
それらは、時折立ち返って意識し続けていくものですが、その中でもまず取り掛かるべきものをいくつか書いていきたいと思います。
理由や自身の体験等も踏まえて書きますので、それらを面白がってみてもらえたら嬉しいです。
生活の主導権を取り戻す
自らに生活の主導権がある状態とはどのような状態でしょうか。
わたしは、意識的に物事を選択している状態だと思っています。
意識的に物事を選択している状態というものを食事や着替えで考えてみたいと思います。
毎日食べるものや着るものは、無意識に食べたり、着たりするのではなく、その時の気分や何らかの理由を持って選択しています。
一方で、時間に関しては、食べるものや着るものと同じように、考えられているでしょうか。
わたしは、ネガティブな気持ちで何かをしているときや無意識に行動していると感じるときがあります。
わざと美味しくない料理を食べたり、何も考えずに服を選んだりすることはないのに、時間を使う際には同じようなことをしています。
それは、時間の使い方は、選択の主導権を自分ではない誰か周りに渡しているという意識があるからだと気付きました。
つまり、周りから強制されて嫌いな食べ物を食べるように、自らが選択しているという意識を持たずに行動しているからと思います。
この意識を持っていては、自立している状態にはなりません。
だから、日々の生活を選択するときは、わたしはその選択をしていると意識した上で行動していきます。
では、自立しているという状態にはどんないいことがあるのでしょう。
意識的に行動を選択しようとすると、その選択を取る理由が必要です。そして、行動の結果に対して責任を持つことができます。
行動の理由を考え、その結果に対して責任を持つことにより、判断した理由の確からしさを日々検証していくことになります。
この確からしさと対峙する時間が多ければ多いほど、自らを理解する機会が増え、より良い時間の使い方につながっていくのだと思います。
また、少なくとも自らの責任において行動した結果は、肯定的に捉えたいと思うはずです。
つまり、生活の主導権を取り戻すことが、自らの機嫌を取ることにつながるであろうことがわかったので、なおさら時間の使い方を意識していきたいと思います。
根っこに対峙する覚悟をもつ
生活をしていく上での個人的な問題の多くは人間関係ではないでしょうか。
わたしは、職場の人間関係に大きく悩んだことがありましたし、そこまで大きく悩むことはなくとも日々の人間関係において、ネガティブに心が揺れてしまうこともあります。
そのような感情がわたしから湧き出たとき、これまでは相手のどのような言動や行動がそうさせたのかを考えていました。
そんなわたしに、この本は、新しい知見を与えてくれました。
それは、相手の言動や行動とわたしから湧き出る感情の間には、スペースがあり、自らが選択した価値観や条件づけが介在しているということです。
しかも、この価値観や条件付けは自覚をもって取り組めば、書き直すことができるというのです。
つまり、感情が湧き出る根っこは、相手の言動や行動ではなく、自分が選択している価値観になります。
ただし、感じることのできる感情やその感情のきっかけとなる言動や行動は容易に認識できますが、価値観は直接感じ取ることは難しい。
だからこそ、小さな負の感情が現れたときは、その感情がどのような価値観から出たものなのかを観察し、改めてわたしが取りたい価値観を思い直し決意を新たに行動していきます。
また、刺激は人間関係の中から発生することが多いかと思います。
そのため、積極的により人との関わりを持っていくことで、価値観を炙り出し、わたしの取りたい価値観に近づけていく努力をしていこうと思います。
WIN-WINの関係性へ勇気を持つ
WIN-WINの関係性という響きはいいですよね。自分も相手も望む結果が得られるならそれに越したことはないです。
ただし、この本を読むまでWIN-WINの関係性に必要なものが勇気であるとは考えてもいませんでした。
そもそもWIN-WINの状態とは、どのようなものと定義されていたでしょうか。
それは、相乗効果を生み出すもので、当初の予想を超えた新たなレベルを作り出すものです。
わたしは、WIN-WINの関係性について、
自らが獲得できるWINを享受した上で相手のWINにできるだけ応えることや
それぞれのWINを達成することが難しいので妥協点を探っていくもの
と捉えていました。
ただ、これでは、当初の予想を超えることはなく、本来の意味でのWIN-WINの関係性ではないとのことです。
では、どのようにしてWIN-WINの関係性を築いていくのか。
そのための考え方が示されていました。
それは、自分が影響されにいくという勇気とおもいやりを持つことです。
わたしは、初対面の人や苦手と感じた人に対しては、相手の出方を探ったり、自らの心の扉を閉ざしたりすることがあります。
一方、仕事上やパートナーとのコミュニケーションにおいて、自分の意見や考えをどのようにしたら相手に伝わるかを考えてしまうこともあります。
どちらも、わたしが影響を受けることを避けています。
ただし、この本では、WIN-WINの関係性を築くための考え方として
「自分が影響を受けてはじめて相手に影響を与えられる」
と書かれています。
つまり、WIN-WINの関係性を築くために取り組むべきことは、相手から影響を受けられるように、相手の気持ちをくみとろうと意識することであり、また、自らの希望をしっかり伝えることです。
そして、それぞれが違う考え方や思いを持っていることがより良い人間関係を作り出す本質だと理解することです。
この行動と考え方を持つことで、関係性が積み重ねてわたしの予想を超えた状況を作り出し、その状況にウキウキしながら日々を過ごしていこうと思います。
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