けが人が逃げる。避難する人、みんながすぐ動けるとは限らないから。
熊本で豪雨による被害が出ています。
この間、避難を呼び掛けるnoteや投稿を見ながらふと思ったんですね。
あのけがしていた時に、大雨降ったらどうしてたんだろうって。 もしその時避難をする必要があって、逃げるとしたらどうやって逃げていたのだろうかと。松葉杖2本で、しかもほとんど足が使い物にならない状況で。
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実は、3年前に右膝の前十字靭帯と半月板を損傷しまして、1年のうち4ヶ月間松葉杖生活を送っていました。このケガはスポーツ選手がよくするケガ、復帰まで何ヵ月もかかり、場合によっては選手生命を左右するケガです。
スケートの高橋大輔選手やラグビーの福岡堅吾選手がされたかな。
前十字靭帯の再建術という手術を受けて2週間の入院、会社を2ヶ月休み、そして手術後リハビリを1年行っていました。手術を受けたのが6月で、退院したのが6月の中旬でした。まさに梅雨時の中、自宅でほとんど動けない生活を送っていました。
起き上がるのも一苦労、立ち上がってトイレに行くのも大変、そして玄関のベルが押された日にはもう動けない……。そんな最中、果たして逃げられるのかと。
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「避難をする」と言うと健常者が避難するというイメージを持たれるかもしれません。
実際には、怪我をしていたり、小さなお子さんがいて避難に時間がかかったり、病気などで自由に動けなかったり、お年寄りの方は動くのに時間がかかりますし、妊婦さんは動くのに一苦労ですし。意外と避難に難がある方多いんですよね。
自分は大丈夫って思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、あじさいのようにいつケガして動けなくなるかは分かりません。
今日は、ケガ人を代表として、すぐに逃げたくても逃げられない人がどのように避難をするのかといったことについてお伝えしたいと思います。
逃げる必要があるのか判断する
逃げる前にそもそもこれ。自宅にいて安全なのか、避難所に逃げる必要があるのか?を考える必要があります。
できるだけ早く!判断をしておくことが大切です。
情報源はハザードマップや降水量。避難の必要性を判断して、必要な場合は避難方法を早めに確保する必要があります。
だってすぐに身動き取れない。場合によっては助けてもらえる人に相談しておくことも一案です。
逃げるなら第三段階で
通常、第4段階(紫色の避難指示)の避難指示で避難して、避難の完了が求められています。
ただ、いかんせん自由に動けない身。
こういう方々は、赤色で示す高齢者等避難(レベル3)で避難を開始します。高齢者とありますが、等の文字には自由に動けない、要支援者が含まれます。
避難所が開設されるのも警戒レベル3とされています。
出典:内閣府
場合によってはセカンドベストで動く
今のは理想的なお話。実際、無理だよ~というケースも十分にあります。
例えば、大雨の中松葉杖ついて歩いて逃げるのはむしろ危険。車ならなんとか逃げられるけど……。
例えば、家の 1階から2階に避難する
山や斜面に家が近い場合、家の中の山や斜面から遠くの場所に逃げる
こういうときは、ベストを目指さず最低限、命を守る行動が大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
あじさい