いい親よりも大切なこと【本】【レビュー】
ツイッターで話題であったので手を出してみました。
タイトルのとおり『いい親よりも大切なこと』という本です。
帯のキャッチコピーは「そんなに頑張らなくても親子でもっとハッピーになれる!」。現役保育士であり、「おやこ保育園」という講座を主催する著者による子育てメソッド本になります。
丁度この、ツイートにあるように、「ほめる」と言うことについて考えていたので、渡りに船とばかりに購入してみたわけです。
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特徴としては、親として「しなくてもよい」ことを軸に書いてあること。
「無理やりママ友作らなくてもいい」や「子供向けのものばかりを選ばなくてもいい」といった、足し算ではなくて引き算の考え方が提示されています。
子育てって、「子供のためだ」と思いつめれば思いつめるほど辛くなってきます。それに、子供に向き合ってばかりだと、いつの間にか『自分』なんてなくなってしまいます。
でも、子供が自分の力で様々な力をはぐくみ、自由に個性を育成するためには、親が「教えすぎ」てはいけない。生活リズムを作ろうとそれに縛られたり、「してあげないといけないリスト」を守りすぎたり。そこに親が縛られて、子供のことがないがしろになってしまったら意味がないのです。
そういった、沢山の子供を見て、保育をしてきたからわかる育児に本当に「必要」な線引き。
そういうものを教えてくれる一冊です。
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読んでいて思ったのは、後半、「自分自身の好きを意識しよう」とか「凹凸を受け入れて尊重しよう」なんて、これはむしろ親こそ意識するべきポイントだな、という話が出てくること。それは、まるで自己啓発本のよう。
もちろん「親向け」の本なので親としての心の持ち方が書いてあって当たり前なんですけど、子育てって一緒に成長していくことだから、子供に伝えたいことは、親にだって同じように当てはまるってことなんですよね。
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最近、うちの子はブロックで色んなものを作ってくれます。
本人的に、できの良いものができたときは「みてみて~」といって持ってくる。「しゃしんとって~」というときもある。
ヘリコプターであるとか、ロケットであるとか、教えてくれるときもあるけれど、なんだかよくわからないときもある。そんなときに、思わず「すごいね!」「何を作ったの?」と聞いてしまうんですけど、多分これはあんまり良くない。
本に書いてある部分で言うと、「すごい」という褒め方は、「すごくない」という概念につながって、子供が他の子に対して優劣をつけてしまう。そして、作ったものは、既成の概念にない「何でもないもの」かもしれない。それを、「何か」と聞くのは単なる大人の都合かもしれない。
そんな場合に、見せてくれたことや、やったこと、その「目の前の事実を、そのまま伝えてあげる」のがいいんだそうです。「大きいのができたね!」とか「細かく書けたね!」といった感じで、その行動をそのまま認めればいいんだ、とありました。
きっとこれも私が、大人として生きていく中でも、心に刻んでおくと役に立つメソッドなのだと思います。そして今、漠然と「子供をほめて育てたい」と思っている私的に、一度読んでおいてよかった本でした。
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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)