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良いお客様とのご縁を得るには…

先日の事ですが、知人から連絡がありました。
その内容がちょっと面白く、このようなものでした。

「あなたがnoteやTwitterで書いている事、そのまんまを言っている人が、営業で店にやって来た。」

某大都市圏の出汁素材を色々と扱ってい会社のようで、かつお節や昆布を売り込みに来たそうです。知人(料理人)の勤めるお店では、長くお付き合いしている取引先があるので、料理長さんが『変えるつもりはない』と一度は断ったそうですが、営業さんの自信満々な物言いと態度に、『ならば一度試してみるか』と折れて、サンプルを受け取ったそうです。
しかし、その場で一緒に話を聞いていた知人は、私が日頃から書いているnote やTwitterをみたり、直接話を聞いていた為、なんだかおかしいなと感じていたそうです。
何よりこの知人は、プライベートでは普段から、弊社のかつお節を使ってくれていました。

料理長の指示で、サンプルのかつお節と昆布で出汁を引いたところ、完全に言葉負けをした出汁しか引けず、とても使えないと…早々に営業さんの名刺や見積書、商品案内などは処分されてしまったそうです。

これを報告して来てくれた知人は、無断で知識を盗用していることに憤りを覚えて連絡をくれましたが、この点に関しては問題ではないので、その理由も添えて、わざわざ連絡をくれたお礼を丁寧に伝えて終了しました。

noteやTwitterに書いていることは、私が伝えたいことなので、使われることは問題ありません。私が問題だと感じたのは、営業さんの説明している言葉が、恐らく意味を理解できずになんとなく使っていて、誤解を生じさせる言い方をしていたということです。
また、説明していたものと渡されたものの≪品質が全く釣り合っていない≫、ということも、問題です。

恐らく、いくつかの記事を読んで、わかったつもりでいるのでしょうが、正しく理解はできておらず、おかしな言い回しになり、結果間違ったことを伝えてしまっていました。
誰かに何かを説明するのであれば、その責任が伴うということを理解されない方が、なんとなく言葉を使っていたのでしょう。
そして何よりも、言葉で拡げた大風呂敷にそぐわない品質の商品を提供したことで、その会社や営業さんの信用は、一気に落ちました。

意味が理解できていない言葉を真似て使っても、言った本人が『正確に』理解できていなければ相手に伝わらないし、そこからぼろが出ます。
もしも私の書いた内容を、営業で使いたいという方がいたら、それは構いません。ただ、わからない事や疑問がありましたら、質問ください。
きちんとお答えします。隠しません。
これは、伝えるのなら、『正しく伝えて』ほしいからです。
それと、同業者の方であれば、そちらの『扱っている商品に見合った』お客様や薦め方、説明があります。
弊社の商品に長所と短所があるように、お取り使いの商品に長所と短所があります。
それはイコールではありません。
適材適所で言葉と商品を選び、お客様に喜ばれるものを提案しましょう。

売ることが目的になってしまうと、言葉選びや薦めるものを間違えます。
お客様の用途や目的、どんなやり方で出汁を引くのか?そういったことをきちんと聞いて、適切なものをお薦めできると、喜ばれます。
あの人に頼んで良かった、あの人なら頼りになる、と思われたら、新しいお客様紹介してくださることもあります。

お客様が、あちらから、やって来るのです。

これって、多分営業の【極意】であり【王道】です。
企業でも、一人だけ営業成績良い人っていますよね?
「その人」に相談したい、「その人」から買いたい。そう思っていただくには、お客様に喜んでもらう事です。これは価格で喜ばせても意味がありません。その人から買う理由を、別の面で作らなくては、いけません。
信頼と実績を積み重ねれば、自然と結果が伴います。
いいお客様を得るには『嘘をつかず誠実であること』が最も大事です。

類は友を呼びます。
良い営業には、良いお客様が来ます。
ご縁があったお客様へ、感謝を忘れないこと。例え契約が無くても、ご縁をいただけたことに感謝して、最後まで丁寧であること。そうすると、ご自身は縁が無くても、別のお客様紹介してくれたりします。

これ、最高の循環ですよね?
そんな営業ができるようになると、自分から動かなくても、向こうからお客様が来てくださるので、精一杯時間を使ってお客様の事を考えられます。

目の前に来たお仕事に対して、誠実に取り組むことが、最も重要でいい営業の近道だと思います。

私がいい営業かはわかりませんが、これを続けていて、お客様は増え続けていますので、間違った方法ではないと、私は実感しています。

文章に残して、後の世代に繋いでいきたいと思っています。 サポートいただけると、とても励みになります。 よろしくお願いします。