もしものときのために
「もしものときのために」
お金や物を蓄えておく。
だって、
「持って」いないと困るから。
そう思うよね。
「所有」していれば安心できるし、
備えあれば憂いなし。
そう思うよね。
でもね、
蓄えがあるから安心と思っていると、
蓄えが無くなると不安になる。
不安になると、
既に持っているのに
「これじゃ足りないかも」と考えはじめる。
だからその不安を消すために、
「よし、もっと多く持とう」と考える。
そして、
「本当にそんなに必要なのか?」
という自分の中で疑問を感じながらも、
せっせと蓄える。
だって持っていないと不安になるから。
この不安から、
なんとかして解放されたいと思うから。
ただ、
その蓄えた量に比例し実は不安も大きくなっていく。
蓄えれば蓄えるほど、
安心が手に入ったようにみえるけど、
同時に、
「この蓄えが無くなったらどうしよう」
そういう不安も抱えることになる。
今まで、
「1」で十分安心していたのに、
「10」持つと、「9」になるのが怖くなる。
「9」になっても、
今までより「8」も多いのに。
そもそも、
蓄えていなかったときには、
「失う怖さ」ということがなかった。
そこに不安は無かった。
「もしものときのために、多く所有しておこう」
そうやって、
持っていることで安心を得ようとしたときから、
それを失う恐れや不安がはじめて生まれた。
目に見える形での「安心」は、
目に見えなくなると「不安」に変わる。
安心に根拠を求めると、
その根拠を失うと不安に変わる。
安心のレベルは、
一度上げるとそう簡単には下げれなくなる。
人の心の世界には、
こういう仕組みが働いている。
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