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「偉人達のラブレター」

noteの皆さま、こんにちは。
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらは、私の初めての有料記事になります。

「偉人達のラブレター」は、私がどうしても書きたかったテーマで、長い時間をかけて大切に書き上げました。もともと紙媒体での販売を予定していましたが、より多くの方に読んでいただけたらと思い、今回有料記事として公開することにしました。

この作品は私だけでなく、偉人達の沢山の思いが詰まっており、自分にとって大切な作品なので、販売という特別な形でお届けしたいと思います。

もうすぐクリスマス。大切な人と過ごすこの時期に、偉人たちの熱い想いが詰まったラブレターで、皆さまの心が温かくなって頂ければ幸いです。

※見出し画像出典
国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)


「偉人達のラブレター」 

私は劇団で演出助手の仕事をしていた時に、
新しく入団した俳優の卵たちに、ある劇作家について講義をするよう言われました。
どんな経歴や年齢の卵さんでも興味を持ってもらえるように、多くの情報を得ようと毎日図書館に通い資料や本を読み漁りました。しかし、100年近く前に他界した劇作家の本は絶版ばかりで、資料も学術論文のように難しいものが多く、貸し出しやコピーも禁止。気になる文献をひたすら書き写す日々が続きました。一週間ほどそんな生活をして、すっかり疲れ果ててしまったある日、目に留まったのがその劇作家が書いたラブレターでした。

彼のラブレターは優しく、温かく、人となりが伝わってくるものでした。難しい資料に囲まれていた私は肩の力が抜け「このラブレターこそ、彼を一番よく伝えるものだ!」と思い、実際の講義でも紹介しました。講義は俳優の卵さんたちに好評で、彼の戯曲に込められた人間愛や優しさを伝える良い機会となりました。

それ以来、私は偉人たちのラブレターに興味を持つようになりました。ラブレターは、大切な人だけに自分の心を綴ったもの。本人達は世間の目に晒される事を望んでいなかったと思いますが、偉業を成した故に世間の注目を集め、ラブレターも貴重な遺物となって今も多くの人に読まれています。
偉業を成した彼らのラブレターからは、ゆるぎない信念と豊かな感性、そして世間のイメージとは異なる素顔が見えてきます。そして人となりだけでなく、その時代がどんな時代だったかも伝わって来ます。
男尊女卑厳しい社会に一石を投じた平塚らいてう。作家として華々しくデビューしたばかりの芥川龍之介、海軍大将として苦悩する山本五十六、偉大な功績を成しながら死の病と闘うスティーブ・ジョブズ。彼・彼女らのラブレターを通し、時代背景やその素顔に触れて頂き、人の強さや温かさを感じていただければ幸いです。

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