坂月タユタ

普段はネット小説を書いてます。

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最近の記事

本の感想Vol.6:残穢/小野不由美

今回は、小野不由美さんの「残穢」の感想を書いていきます。 そうです、まごうことなきホラーです! 特にこの小説は日本独特のじめっとした恐怖感が味わえると評判の一冊で、竹内結子さん主演で映画化もされています。 怖いの苦手方はちょっと敬遠されるかもしれませんが、おもしろかったのでぜひ読んでみてください。 それでは、書いていきます。 Amazon.co.jp: 残穢(ざんえ) (新潮文庫) : 小野 不由美: 本 ①本のかんたんな紹介あらすじ(Amazonより) ―この物音は

    • 本の感想Vol.5:ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎

      さて、今回は伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」の感想を書いていきます。 伊坂さんの作品はいくつか読んだことがあるのですが、実は有名どころはまだ読めていないのです。(「重力ピエロ」も「アヒルと鴨のコインロッカー」も読んだことがない。) この「ゴールデンスランバー」も、伊坂さんの代表作の一つと言ってよいのではないでしょうか。 堺雅人さん主演で映画化もされているようで、そちらをご覧になった方も多いかもしれませんね。 先に書きますが、私はこの作品が非常に刺さりました。 ちょ

      • 本の感想Vol.4:なぜ働いていると本が読めなくなるのか/三宅香帆

        今回は、三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」について書いていきます。 小説ではなく、新書です。 私はあまり新書は読まないのですが、この作品は知人に勧められたので手に取ってみました。 この記事をご覧の皆さんはおそらくそんなことないと思いますが、世の中には本が読めない社会人の多いこと多いこと。 スマホをいじる時間はあるのに、読書はできない。 もっと言うと映画を見たり勉強をしたり、文化的なことが何もできない。 そんな現代の病理を、日本の労働史から紐解いていきます

        • 本の感想Vol.3:地雷グリコ/青崎有吾

          記事をご覧いただきありがとうございます。 今回は、青崎有吾さんの「地雷グリコ」の感想を書いていきます。 青崎有吾さんはミステリー作家の方ですが、本作品は純粋なミステリーというよりは頭脳バトルものです。 聞いたこともない、でもどこか身近なオリジナルのゲームがたくさん登場し、登場人物たちがその頭脳をフル活用して勝負に臨みます。 主人公・真兎の鮮やかな活躍が見事で、最近漫画化もされたようですね。 率直に、よくこんなゲームを思いつくなと感心させられます。 私も一緒になって必勝法を

          本の感想Vol.2:深淵のテレパス/上條一輝

          記事をご覧いただきありがとうございます。 今回は上條一輝さんの「深淵のテレパス」の感想を書いていきます。 本作はおそらくホラーミステリーに分類される作品でしょう。 私は無類のホラー好きなのですが、あんまり人に勧めると嫌がられるので、いつもはひっそりと一人で楽しんでいます。 しかし、この作品はホラーが苦手な方にもお勧めできる一冊です。 というのも、エンタメ小説として非常に完成度が高く仕上がっているからです。 怖いところは怖いですが、それ以上におもしろいと感じていただけるので

          本の感想Vol.2:深淵のテレパス/上條一輝

          本の感想Vol.1:さいはての彼女/原田マハ

          はじめまして。記事を見つけていただきありがとうございます。 私は細々と小説を書いている者ですが、自分の頭の整理と学んだことの記録のために、書評もどきの感想のようなものを書いてみようと思います。 恥ずかしながら、最近はあまり本を読んでおらず、過去の蓄積だけで筆を走らせていたため、これを機に色々な本を読んでみようと思います。 そんなわけで、最初の書評は原田マハさんの「さいはての彼女」です。 なるべくネタバレしないように書いていきます。 さいはての彼女 (角川文庫) | 原田

          本の感想Vol.1:さいはての彼女/原田マハ