「お金」と「裁量」の話、と10月7日の日記【あと84日】
最近よく、「外出が減ったから、お金を使わなくなった」のでお金が貯まる一方だという声を耳にします。
実は、ぼくは逆です。
この期間で意識的に貯金を減らしました。むしろ、以前よりも使っているんじゃないかと。
さて、一体何に使っているのか?
ざっと見てみました。まず国民全員が手にした、給付金の10万円。これは早々に以下の2つに消えていきました。
すごくわかりやすいですね。笑
フジローヤルの「みるっこ(カフェディモンシュ別注ver.)」が、5万7千円ほど。
キングジムの「ポメラ」が、3万7千円ほど。
(今、それでこの文字を叩いています。快適です。)
合わせて、9万4千円也。わりとすぐに全額使い切った感じです。
意識的に使い切りました。
で、この上記の2つ、ぼくにとってはもはや「日用品」で、毎日欠かさず使っています。そんな意味でも、「良き投資」だったように思えます。
こういう「投資」的なものには、わりとすぐに使っていく傾向にあります。
またこの期間、飲食店関係とか、宿泊関係とか、いろんなプレイヤー側が「クラウドファンディング」とか「未来のチケット(先払い回数券的なもの)」を販売してましたよね。
ぼくは、その類いはほぼ買ってません。
なぜかと言うと、これ長くなるのですごく簡単に言いますが、その両者とも「需要の前借り」に過ぎないから、本質的に彼らのためになってるとは思えないから、なんですね。
なので、この期間にいろいろとプロジェクト的に販売をしていた方には申し訳ないのですが、本当に欲しいものとか、泊まりたい宿、いわば「なくなってほしくないもの」には、別に安くしなくても、お金を出そうと考えています。
どうせ使うなら、良い気分でお金を支払いたいんです。それには上記の方法はぼくには合わなかった感じがします。
いくらディスカウントで未来の購入権を買えるとしても、それは自分としては、“真ん中”ではない気がしたんですね。
さて、話を戻して、冒頭の「お金を使わなくなった」という人は、なぜなのか?をよくよく聞いてみると、「人と飲みに行かなくなったから」という理由が多い印象でした。
周りの方でそういう方はいませんでしたか?
ぼくの周りには結構…というかかなりいました。
まぁこれ、普通だと思うんです。
外出自粛なので、それなりに「交際費」は減って当然だと思うのです。人との外食も然り、ライブや、イベントに使う消費もかなり絞られたと思うので。
ただ、ぼくはこの傾向については、「あぶないなぁ」と思っていたんです。
その理由は、交際費以外にその人が「投資案件」を持っていないのでは?と思ったからなんですね。お金と信用は動かして、誰かのためになって初めて意味をなすものと思っているからです。
ぼくはそもそも、昨年くらいから少しずつ、人と飲みに行ったりする時間を「勿体ないなぁ」と感じることが多くなりました。
本を読んだり、映画を観たりする時間にもっと充てたい。
いや、もちろん「好きな人」とは飲みに行ったり、むしろこちらからいろいろと計画したりするのですけど、特にふわっとした“今度飲みにでも!”みたいな機会は、何かしらの理由をつけて断りをいれてたんですね。
まぁ、もともとそんなに付き合いのいい人間ではなかったなんですが、ここのところ付き合いが最悪な人になっていたんじゃないかと。笑
思い返してみると、学生時代からわりとそういうところがあったようなんですけどね。
まぁいいや。笑
そこにきて、今のような“行動制限”の状況に入り込んだので、余計に家にいる時間が増えて、ますます引きこもりが強くなりました。
これはみんなそうですね。
でも、5月、6月の2ヶ月間の在宅勤務で、すごく意識していたことがあって、「おいしいものを食べにいくこと」と、「たのしみを見つけにいくこと」だったんです。
朝から、リビングの椅子に座り、自分のタイミングで始業して、メンバーとの朝礼などをし、また自分の作業に戻る。
その時間はかなり孤独ですが、集中して「作業」は進むんです。それで、コーヒーを淹れたりして、自由に仕事を進める。話しかけてくる人はいない。
お昼も、SNSでやたらとあげられていたように、「家で自炊をする」という手段もあるのですが、むしろ逆で、ここで外に出ないとあとはずっと部屋にいることになってしまうから、意識的に外に出て食べるようにしました。
自粛要請もあったりして、まだ人はまばらで、お店側も半ば半信半疑で営業していたような時期です。
ぼくは意図的に、誰かの作る「おいしい」という“感情”を獲得するために、外に行くようにしていました。
たしかに「お金」はかかります。
でも、“人は口にしたものでできている”のだからなおのこと、「おいしい」と「栄養バランスのいい」食事をとらないといけないと思っていました。
これはもう半ば、“仕事”として、それをやっていました。
あとは、「たのしみを見つけにいく」ということ。
これは、外に行くというよりも、「心」の話です。
こんなこともありました。
前々からずっと欲しいなと思っていた、「手廻しのロースター(焙煎機)」がありまして、去年はすんでのところで買いそびれてしまっていたんですね。
4~5月頃に今年の販売はまだかなぁとサイトをのぞいてみると、ちょうど2,3日前に売り出しを開始したところで、まだ在庫があるとのこと。先着数なので、早ければ早いほど安心ではあるので、早速注文することにしたんです。
20万円。
「えっ」って感じでしょうか。
自粛まっただ中で、特に焙煎機なので、煙をもくもくしながら使う場所すら確保していなかったんです、つまり「無用の長物」になりかねないですよね。
でもいいんです、ただ、自分の心にピンときたものを、その時のその心象をちゃんと捉えておきたかった。その一心でした。
逆に、「今はコロナだし、まだいいや、来年もあるし」と思っていたら、きっと一生買うことはなかったでしょう。来年が“かならず”来ると思っている発想ですもんね。
「今」だからこそ、ちゃんとお金を使う。
ここでもまた、「やらない後悔」をしなくて済んだ。
今年、特にいろいろあったので痛感した方もいるかと思うんですが、来年は、かならず来るとは限らないんですよね。
もっと言うと、明日だって、次の瞬間だって保証はされていないんです。それはすごく、思いました。
さて、ぼくの場合、上記のアクションはとても功を奏して、世の中に動揺して、暗く、塞ぎ込みだった気持ちも、少しずつ外向きに晴れて、6月の終わり頃には、なんというか「すごく元気!」になったのを覚えています。
そこからは何度か書いているように、会社に申請をして、「出社扱い」に変えてもらった。
「働き方」にも、選択権(裁量)を与えてもらったんですね。
あらゆることに言えるんですが、ぼくはこの「裁量」をいつも一番大事なものとしているんですね。
転職する時や、人と何かを一緒にやるときに、この「裁量」を一番に見る。
報酬とかお給料の多寡って大事ですけど、それは結果的に発生するものだし、そもそもやっていることに魅力を感じていなければ、ぼくは「意味がない」と思っています。
これ、役職も関係ないと思っています。たとえ、社長であっても、株主とか他のステークホルダーからの圧があるだろうし、社員にご飯を食べさせないといけないために、やりたいことに裁量がなく、稼ぎに走っている人は、「裁量を持っている」とは言わないですよね。
人にはそれぞれ阻害される要因てあると思うんです。
だから、役職にもさほどこだわらない。
どのくらい範囲のことを、自分はできるんだろう。
まずは、任せられている「うつわ」の大きさに合わせて人は成長すると思っています。今できることの範囲なのかもしれないけど、「お金」も「裁量」を実現するための道具の1つです。
人生の「裁量」を意識しながら、いい時間を過ごしていきたいなぁと思うんですよね。
*
今日の一曲
最近、ジャンル問わずいろいろ聴いているんですね。
レコードを聴き始めてから、少しずつジャズの方も聴き始めました。もともとジャズ喫茶によく行っていて今でもたまに思い出したように行くんですが、友人におすすめの曲をいくつかもらったところ、やっぱり王道ですいませんですが、季節的にもこれなんで、これで。
今、せっせと友人からもらった曲でプレイリストを作っているところです。
*
10月7日(水)
朝、4時に目覚める。頭めちゃくちゃスッキリ。夜は何があろうと、日が変わる前に寝ることにする。そもそもこの朝型では、夜はほとんど機能してない。
白湯を飲みながら、朝のアンビエントを聴き、noteを書く。
ここ最近、朝一番が一番筆が進むなぁと思う。
朝の散歩へ。公園をぐるっとまわって30分ほど。帰宅前に駐車場で一人、ラジオ体操。
着替えて、朝食はごはん、かちゅー湯を作り、前日のお惣菜の残りをいくつかつまむ。
有給で、歯医者の日。最近、毎週一回はこの感じで、もはや週休3日制だ。
娘を幼稚園に送ったあと、一旦帰宅し、洗濯など終わらせてから、歯医者のため大泉学園へ。電車、バスを乗り継いで、歯医者。5年くらい通っているけど、いい歯医者さん。
無事、治療を終えて、少し歩いて近くの食堂で生姜焼き定食を。初めて入ったけど、いい規模感のお店で、好きな感じの雰囲気だった。また、行こう。
そこから、今度は一気に六本木まで行く。嵐の大野智「フリースタイル展」があり、妻と同時に申し込みをして、あえての平日でゲットしたチケット。
大野くん、これまでも二回個展を開催していて、内容はとてもすばらしかった。なにより、今、トップクラスで忙しいはずなのに、どうやってこの作品数を制作するんだろう、と、今サポートしている「クマ財団」の学生クリエイターのことを頭に浮かべながら思った。
うーん、どうやってこの時間を捻出しているのか、すごいな。
それから、映画でも観ようかと思ったけれど、ちょうどいい時間がやっていなくて、断念して、六本木だし「文喫」へ行ってゆったりすることにした。動きすぎだ。
3時間ほど、ゆったりと本を読んだり、原稿を書いたりして、店を出る。新刊で本を2冊買う。
先日読んだこのnoteに感化されて、“ファーストアルバム”は、ぜひ読まないと!となった。
雨の中帰宅して、夕飯。
妻が、おいしいつけ汁と、うどんをつくってくれていたので、それと味噌汁で温まる。外が寒かったから、すごくありがたかった。
すぐに眠気がきて、寝る支度。本当に夜が弱い。まぁ、健康的でいいのだけど。
いい有給の水曜日でした、それでは!
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