6月9日、スタートダッシュ(ヴァリアス・アーティスト)
ロックが好きなのに、ロックがわからないぼくによる、「ロックンロール #とは 」
始まり、始まり。
1.ROCKSTEADY - ストレイテナー
たとえば、ロックは道標。
進むべきか。
留まるべきか。
そんなとき。
Q.ぼくは、どちらを選べばいいんだろう。
A.選べないなら、どちらも選べばいいだろう。
たとえ、道を歪めそうになっても。
そっと、前へ向き直してくれる。
2.Pizza Man - ELLEGARDEN
どんなことでも、ロックになる。らしい。
「ロックとは何ですか?」
とか、誰かに訊こうとは思わない。
たぶん、「答えられる」と即答する人は、話が長いから。
ピザ屋の兄ちゃんが、配達先がわからなくてうろうろする。
そんなことも、ロックになる。
「ロックじゃないよ、そんなのは」? 知らないよ。
楽しいから、いいのです。
3.想像のSecurity - 凛として時雨
ロックは、ふいに突き刺してくる。
脳髄にケーブルを直接接続されているような。
(想像すると、だいぶ恐ろしい画。)
手の平で受け止めてくれる音楽もあれば。
針で鋭く刺される音楽もある。
けれど、それが心地いい。
これは、よろしくないのかしら。
どこまでも健全なロックンロール。
4.ひきずるビート - MASS OF THE FERMENTING DREGS
轟音にぶん投げられることもある。
華麗に着地。
するかどうかは、人によるけど。
受け身がとれなくても、それはそれでいい。
大の字で、街を見上げる。
忙しなく、途切れなく続く、足音の中。
置いてけぼりのぼく。
もう一度投げられたい。
5.幸福論 - 椎名 林檎
ますます、「ロックンロール #とは 」になってきた。
そもそも、なにもわかってはいないのだ。
でも。
ギターを鳴かせるだけが、ロックじゃない。気はする。
極論、バンド編成じゃなくてもいい。なんて。
精神的にロックがロールしていればいい。気がする。
「ロックンロール #とは 」
その人の生きざまかもしれない。
6.MTMM - DEPAPEPE
「カッコいい」
と思えば、すでにロックなこともある。自分の中では。
ジャンルがロックじゃなくても。
さすがに、それはよくないのか?
でも、定義がそもそもわからないし。
ロックな人が歌えば(もしくは、奏でれば)それはロックなのだ。
は、だめなのかしら。
「ロックな人」というのも、よくわからないけど。
7.赤い手 - おさむらいさん
ロックを自称する人もいる。
ので、ぼくは「なるほど」と思う。
それは、その人がそう言っているだけじゃなくて。
「音楽そのもので、納得させられる」というか。
ロックンロールは、バンドじゃなくてもいい。
一人で掻き鳴らすことも、充分。
その目を見れば、その手を触れれば、きっと。
ロックかどうかは、なんとなくわかるものだ。
8.光のロック - サンボマスター
少年少女!!
青春爆走!!
君のことだけ考えさせておくれ!
――『光のロック』より引用
あるいは、ロックは少年少女のためにある?
少年少女といっても、10代限定の話をしているわけではなく。
大人になりきれていない「少年少女」。
ぼくだけじゃなく、どこにでもいる人のこと。
ロックは、つまるところ味方なのだ。
迷える羊のための。
9.黄色いカラス - tacica
子どものまま、大人になる。
すると、「大人になれ」と小言を言われる。
大人のなり方なんて、わからないのに。
ゆえに、大人じゃなくて孤独になる。
孤立無援。
そんなときも、ロックはそばにある。
どれだけ孤独でも、大人になれなくても、生きるために。
孤独の応援歌。
10.転がる岩、君に朝が降る - ASIAN KUNG-FU GENERATION
「ロックンロール #とは 」
わかっていたけど、答えは出なかった。
でも、それがロックだとわかるのは。
自分にとって、必要だから。
道標を示して。
脳髄を痺れさせ。
孤独に寄り添い。
すべて、誰かが生きるためにある。
*
6月9日、スタートダッシュ(Spotifyより)(2020/06/09作成)