イタリアワインがシャバいとはもう言わせない!!今流行りのスタイルのソアーヴェ
みなさまこんにちは☀️🇮🇹
イタリアワインの魔女です🦹♀️
しばらくお休みをいただき、イタリアにてイタリアワインの資格を取得してまいりました🎖️
世界で50名しかいない難関資格🥇
また別の記事で書かせていただきますね😊
イタリアワインをよく知らない方に、
「イタリアの白ワインはシャバい」とか、「白はどれも同じにしか思えない」とか言われちゃったりするのですが、、
よくもまぁ、結構な悪口をイタリアワインの専門家に向かって言えますわよね〜👹🦹♀️
正直でよろし、なのですが👍
でも、
イタリアの白ワインにも、シャバくない、味わい深く魅力的なワインがあるのです😤✨🥂
それを知っていただきたく、まずはとりあえずこのワインを飲んでほしい‼️
INAMAのCarbonare🥂
ソアーヴェとは
イタリアの白ワインとして最も認知度の高いとも言えるSoave(ソアーヴェ)🥂
イタリアンレストランにはほぼほぼ置いてあることの多い白ワインのひとつ。
最近では、レストランでは別のワインが増えていて、シャルドネやトレッビアーノ、その他の白ワインに取って代わられてしまっていることも多いのですが😢
改めて、ソアーヴェの魅力を知って欲しい💘
まずソアーヴェとは🥂
イタリアのヴェネト州ヴェローナの東部にある、ソアーヴェエリアで造られる白ワイン🇮🇹
ワイン法
ソアーヴェはGarganega(ガルガーネガ)という白ブドウ品種を使うことがワイン法で定められています。
100%ガルガーネガでなくてもOKで、ワイン法として、Soaveを名乗るには、最低70%のガルガーネガを使うことが義務付けられています。
そこに最大30%まで、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェやシャルドネを使用することができます。
(さらに地元で生産される白ブドウの認可品種を5%まで使用することができます。)
最近はガルガーネガ100%のソアーヴェワインが多いです🍇🥂
意外と知られていないのですが、Soave DOCはスパークリングワインを造る事もできます🍾使用品種はスティルワインと同じです。
品種:ガルガーネガとは
イタリアの品種の中でも最も歴史の長い品種のひとつに分類されるのがGarganega(ガルガーネガ)。
Albana(アルバーナ)、Catarratto(カタラット)、Trebbiano Toscano(トレッビアーノ・トスカーノ)などとも関係のある品種で、
シチリアのGrecanico Doratoはbiotype(バイオタイプ)と分類される。(遺伝子的にはほぼ同じ品種。バイオタイプについては別記事でそのうちご説明します。)
特徴は、リンゴやアプリコットなどの黄色い果実の香りに、黄色いお花(甘い蜜のようなお花の香り)がすること。
酸は高めで、土壌やテロワールによってはミネラル感や塩気を感じるようなものもある。
格の高いものは特に熟成能力があり、ボトルの中で熟成すると干し草のような香りがすることも。
注意したいのは、Garganegaの酸が高いのは本来の特徴ではないこと。
本来は酸が落ちやすい品種で、収穫のタイミング、収量、標高、土壌、格などによって酸が高くなるものが多い。
なので、酸のスーパー高いトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェをブレンドして酸を与えることもあります🍇
ガルガーネガやソアーヴェはよく聞いたり見たりする品種・ワインではありますが、本来の特徴を知るにはたくさんの経験を積む必要のある品種です。
だからこそ、ソアーヴェなめんなよ、ということなんです😁
イタリアワインなめられすぎて、魔女はずっと「なめんなよ」、しか言ってないですね😂🦹♀️
テイスティングのアドバイス
魔女から言えるテイスティングの一つのアドバイスとしては、全体的に甘いお花の香りがあること🌼🦹♀️
アカシアのような、金木犀のような、この甘いお花の香りを、「黄色いお花の香り」と分類していきましょう💡
この香りに気付けると、Garganegaを見分ける第一段階習得です✨👏
ぜひ飲んで試してみてね💡🦹♀️
Soaveのワインの格付け🎖️
Soave(ソアーヴェ)と冠する格付けにはどのようなものがあるのか。
Soave DOC / Soave Classico DOC
Soave Superiore DOCG
Recioto di Soave DOCG
(ちょっと珍しいSoave Colli Scaligeri については別で触れたいと思います。)
これまた多くの似たような格付けがありわかりにくいですよね。
みなさんここで諦めそうなので簡単にざっくりとご説明していきましょう!🎶
Soave DOC
まず一番認知度が高いのがSoave DOCですかね。
もちろん生産量も、この中で一番多いです。
Soave DOCは1968年にDOCとなりました。
56年の歴史があるのですね!
Soave DOCの中からRecioto di SoaveがDOCGに(1998年)、 Soave SuperioreがDOCGに(2001年)分かれました。
Recioto di Soave DOCG
Recioto di Soave DOCG(レチョート・ディ・ソアーヴェ)はブドウを収穫した後に、乾燥させて干しブドウにしてからワインを造ります。
基本は甘口の白ワイン。実はスパークリングワインも造る事ができます🍾
この写真をご覧ください⬆️
ガルガーネガって、房が緩いんです。
粒と粒とが密着していない。このおかげで、ブドウがカビにくく、効率よく干しブドウになる事ができるんですよ🍇👏🌬️
Soave Superiore DOCG
Soave Superiore DOCG(ソアーヴェ・スーペリオーレ)は、一般的にSoave DOCよりも収穫を遅めにしてアルコール度数が少し(5%以上)高いものです。外観もゴールドがかりやすく、しっかりとしたスタイルの白ワインです🥂
Soave Classicoってよく聞くけど?
Soave Classicoというのをよく聞くと思いますが、これはSoaveのサブゾーンです。
大体〇〇Classicoと付くものは、Classicoエリアの方が歴史が長いことと、標高が高いところにあることが多いです。
Chianti DOCGとChianti Classico DOCGも同じような感じです🐔🍷
Soaveの中でも真ん中からやや東あたりにある標高の高い丘陵地がSoave Classicoと呼ばれるエリアとなります。サブゾーンで、Soave DOCとエリアが違うだけで、使用品種などは同じです。
この真ん中の小高い丘の辺りを中心にSoaveのエリアは土壌がさまざまで、
石灰性土壌や火山性土壌があり、この土壌たちがワインの魅力に素晴らしく貢献しているのです。
最近のソアーヴェのトレンドUGA
最近はソアーヴェの中にUGAというカテゴリー分けが生まれました。
UGAとは、“Unità Geografica Aggiuntiva” またはAdditional Geographical Unitsのことで、簡単に言うとSoaveのサブゾーンのようなものです🗺️
Soaveには33個のUGAがありますが、SoaveのラベルにUGAを書いたとしても、使用品種などは同じで、ただシンプルにエリア分け、のカテゴリーのことです。
このUGAにとても注目が集まっている!
なぜなら、さきほども書いたように、ソアーヴェにとって土壌がキーポイント!
ソアーヴェは土壌によってワインの味わいが決まるので、注目が集まっています🙂!
この色の濃くなっている部分が33個のUGA⬆️
そして、こちらが土壌⬇️
UGAの部分は、標高が高かったり、火山性の土壌だったり、石灰性の土壌だったりするわけです。
一般的に、火山性土壌の多い丘陵地(Volcanic hills)では、ストラクチャーがあるワインが作られやすく、余韻に塩味、ミネラル感が多く感じられます。
石灰性土壌の多い丘陵地では(Limestone hills)、ブドウのテルペンの含有量が上がるので、よりアロマティックでお花の香りも強く、エキゾチックなお花の香りを感じる事が多いです。酸は高くシャープです。
この丘陵地はでこぼこしているので、北向きや南向き、北東向き、西、東・・・畑の向きはさまざまです。
世界共通のトレンドですが、ブドウがどの畑で育ったのか、細かな畑の環境というところに注目が集まっていますよね。
ソアーヴェも、標高がどのくらいで、どんな土壌でどんな方角なのか、どんな土壌なのか、というところが重要視されているのです!💡
UGAを代表する火山性土壌のワイン
そこで今回、飲んでいただきたいのがこちら⬇️
Carbonare(カルボナーレ)とは、UGAのひとつ。
(UGAエリアの真ん中のエリアのセンターから少し右あたり)
火山性土壌というところが特徴です🌋
(火山性土壌も世界のトレンドですね🪨)
面積はおよそ96ha。ブドウ栽培面積は 51haほど。
丘陵地にあり、畑の向きは東、もしくは北東向き☀️
標高は120~280m⛰️
ガルガーネガにとって絶好のロケーションです!🍇🙌
このUGAを持っている生産者は、有名な3生産者。
全部好きすぎて叫びたいし、踊りたくなる生産者たちです💃🎶
INAMA(イナマ)
Le Battistelle(レ・バッティステッレ)
SUAVIA(スアヴィア)
全部飲んでいただきたいのですが、今回はINAMAのCarbonareをご紹介いたします。
樽を使わずに、ブドウのポテンシャルを最大限に感じられるワインです。
甘いお花の香りは他のUGAに比べると少し控えめ。
火打石などミネラル感があり、余韻も味わい深い・・・
ヴェネト州の郷土料理、バッカラ(干し鱈の塩漬け)と最高の組み合わせですね🥂🐟🤤
とりあえず飲んでほしい。
そうすれば、ソアーヴェが今、いかに注目か、そして、どう考えてもソアーヴェがシャバいワインではないことがわかっていただけるはず!
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【2024年のワインセット2】
鉄板フランチャコルタ🍾
カルボナーレ🥂
チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア🍷
ヴァルポリチェッラ・スーペリオーレ🍷
の4本セットもおすすめです✨
3000文字に収めたいのにどんどん長くなる魔女記事🦹♀️でしたが、ここまでお読みくださりありがとうございました!
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今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!🦹♀️🇮🇹